テニスの世界ランキング3位の大坂なおみ(23=日清食品)は、全豪オープン女子シングルス決勝(20日、メルボルン)で同24位のジェニファー・ブレイディ(25=米国)を6―4、6―3のストレートで下し、2年ぶり2度目の優勝。4大大会4勝目を挙げた。

 決勝でも力の差を見せつけて優勝。女子テニスの世界最強を印象づけたが、英紙「ガーディアン」はいち早くこの快挙を詳報した。「大坂なおみはスポーツを超越するスターになっていく過程にあるが、最も重要なことは、それを裏づけるデータを持っていることだ。その偉業には目を見張るものがある。大坂は1991年のモニカ・セレシュ以来となる初のグランドスラム決勝からの4連勝を達成した」などと指摘した。

 またかねて得意と言われてきたハードコートでの強さも、こう強調した。「過去2年半のハードコートグランドスラムで33勝2敗(勝率94%)を記録。ウォークオーバー(試合前棄権)を除くと(昨年8月から全豪優勝まで)21連勝となっている。負けた時の感覚を覚えているかどうかは誰にも分からない」。もはやハードコートでは敵なしというわけだ。

 となれば、今夏の東京五輪金メダルはもちろん、気の早い話だが、8月末に開幕する全米オープン3勝目も期待できそうだ。