大坂なおみ コロナ禍で劇的な進化 吉川コーチ「考える時間になった」 

2021年02月19日 16時54分

S・ウィリアムズを撃破した大坂なおみ(ロイター)

 女子テニス世界ランキング3位の大坂なおみ(23=日清食品)が、新型コロナウイルス禍をプラスに変えている。

 連覇を狙った昨年の全豪オープンではまさかの3回戦敗退。続くフェドカップでも感情面でプレーが乱れてしまい、大粒の涙を流した。しかし、コロナの感染拡大でツアーが休止したため、自らをイチから見直す時間が生まれたという。

 日本テニス協会の吉川真司女子代表コーチ(43)は「トップ選手としてコート内外でやるべきことのバランスが取れていなかった。テニスに対してもう一度向き合って、どのようなことをしていくのか。どのようなことをしていきたいか。自分がどんな選手でありたいかってことを考える時間になった」と指摘。

「もしツアーのストップがなければ、果たして今の状況まで戻れているかってことに関しては、自分の中では確実にこうなっているとは言えない」と話すほど、大坂にとっては貴重な時間となった。

 精神的に成長した大坂は、全豪オープンで圧巻のパフォーマンスを披露。準決勝(18日)では、世界ランク11位のセリーナ・ウィリアムズ(39=米国)に快勝し、4度目の4大大会制覇に王手をかけた。

 土橋登志久強化本部長(54)も「コロナで一回立ち止まる機会があったのはよかった。(メンタルの)コントロールができない中で、自分を見つめ直して、テニスが好きだってことが一番の基本であるってことを思い出せたことで、大きく変わってきたかなと思う」と目を細めた。

 多くのアスリートがコロナ禍で影響を受ける中、大坂は着実に進化を遂げているようだ。

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