【テニス】伊達公子氏が新大会創設! “第2の大坂なおみ”育成へ「覚悟を持って踏み出した」

2020年06月17日 12時50分

新ラケットでスイングを披露する伊達公子氏

 女子テニスの元世界ランキング4位で2017年に引退した伊達公子氏(49)は17日、東京・品川区の複合スポーツエンターテインメント施設「スポル品川大井町」で記者会見を行い、自らの名を冠にした新しい大会「リポビタン国際ジュニア supported by 伊達公子×YONEX PROJECT」の創設を発表した。同大会は国際テニス連盟(ITF)、日本テニス協会(JTA)が公認する国内8大会目のITFジュニア大会で、11月30日から12月6日まで愛媛県総合運動公園(松山市)で行われる。

 伊達氏は現在、スポーツ用品メーカー「ヨネックス」と共同で立ち上げた育成プログラム「伊達公子×YONEX PROJECT」を実施中。“第2の大坂なおみ”を発掘すべく、グランドスラムジュニア出場を目指す15歳以下の女子4選手を2年間計8回の強化キャンプを行って育成している。

 新設された大会は同プログラムの一環で、伊達氏は「大坂なおみ選手というトップを走る大きな存在が日本にいるものの、それに続く選手がいない。下の世代からなかなか出てこない現状がある。早く手を打たないといけない。覚悟を決めて一歩踏み出した」と語った。また、スポーツ界にも大きな影響を与えるコロナ禍について「本当に開催できるか不透明ですが、発展途上のジュニアの子たちの育成の機会を完全に奪うことは避けないといけない。できる限り機会を与えたい」と決意を口にした。

 一方、プロジェクトクトのサポートを決めたJTAの福井烈専務理事(62)は「伊達さんの熱意とプロジェクトの方針に深く共感した」、JTAの土橋登志久強化本部長(53)は「テニスの裾野を広げる意味で、このプロジェクトは欠かせない。伊達さんが覚悟を持ってやっている。少しでもお役に立ちたい」と全面協力を約束した。

 伊達氏は1989年、平成の始まりとともにデビュー。96年に一度は引退したが、37歳の2008年に現役復帰を果たして話題を呼んだ。17年の2度目の引退後、早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程修了。常に新しい挑戦を模索するパイオニアは「一人の力でできることは限られている。ここから大きく変わることを信じた上で踏み出した一歩。皆さんと一緒に進んでいきたい」と、令和になった今も先駆者として新たな道を切り開いている。

 なお、伊達氏と生涯契約を結ぶヨネックスの新ラケット「ASTREL(アストレル)」の発売も発表された。監修した伊達は「ポイントは球持ちが良く、柔らかい打球感なのに、しっかりはじく心地よさ」と満足げ。開発担当者が「さすが伊達さん。妥協を許さない」と舌を巻くように、何度も打ち合わせを繰り返して完成。世界を舞台に戦ってきたノウハウが詰まっている。同商品は18日から販売される。