米経済誌「フォーブス」(電子版)は22日(日本時間23日)、テニスの大坂なおみ(22=日清食品)の昨年6月1日からの1年間の収入は3740万ドル(約40億2000万円)で、女子アスリート史上最高額となったと報じた。

 これまでの最高額はやはり女子テニスのマリア・シャラポワ(33=ロシア)が2015年に稼いだ2970万ドル(約31億円)。翌16年からはセリーナ・ウィリアムズ(38=米国)が4年連続で女子アスリート部門で1位だったが、昨年は大坂が約140万ドル(約1億5000万円)上回り、初のトップに。男子を含めたランクでも29位に入った。

 大坂は2018年の全米オープンで4大大会初制覇。翌年の全豪オープンでも勝ったことでアジア人で男女通じて初の世界ランキング1位となった。

 過去10年で女子アスリートの収入1位となったのは大坂とセリーナ、シャラポワの3人ですべてテニス選手。ゴルフなどでは男女に賞金差があるが、テニスの4大大会はいずれも男女で同額。大坂は全豪と全米の2大会で約685万ドル(約7億3000万円)を稼いだ。

 さらに年間1000万ドル(約10億7000万円)超ともいわれる契約を結ぶナイキなどのスポンサーからの収入も大きい。

 テニス選手の収入が高額となる理由についてフォーブス誌は「ファンの平均年収が平均よりも上で、購買力も高いためスポンサーが付きやすい」と分析している。