【全豪オープン】大坂 プレッシャーだらけの初戦突破

2020年01月21日 16時30分

大会2連覇へ向けて好スタートを切った大坂は笑顔(ロイター)

【オーストラリア・メルボルン発】テニスの4大大会初戦となる全豪オープン女子シングルスで世界ランキング4位(第3シード)の大坂なおみ(22=日清食品)が連覇へ向けてロケットスタートを決めた。

 大会前、大坂は「時々、考えてしまう」と気にしていたことがある。ズバリ、世界ランキングのポイントだ。現在、大坂は5496点で4位につけるが、昨年大会の優勝で獲得した2000点が大会後に失効。6~10位に4000点台の選手が僅差でひしめいており「1回戦負けするとトップ10から落ちる。ベストを尽くせば1回戦で負けないと信じているけど、2000ポイントを失うことも頭にある」と話していた。

 だが、その心配は杞憂に終わった。前年覇者として開幕日(20日)のセンターコート第1試合に登場した大坂は、1回戦で世界59位マリエ・ブズコバ(21=チェコ)に6―2、6―4のストレートで快勝した。180キロ台の強烈なサービスエースを連発。その威力でネットを固定するひもを切るアクシデントもあり、パワーで圧倒した。「連覇」「ポイント」という2つのプレッシャーをはねのけたのは、精神的な成長の証しと言える。

 新コーチのウィム・フィセッテ氏(39=ベルギー)との息もピッタリだ。4大大会では試合中にコート上でアドバイスを受けることはできないため、試合前に同コーチから戦術のポイントが書かれた紙を手渡された。その“お守り”が試合中の精神安定剤になったことは間違いない。

 心身ともに充実し「去年の1回戦より笑顔でプレーできたと思う」(大坂)。2回戦(22日)で同42位の鄭賽賽(25=中国)と対戦。この笑顔をいつまで継続できるか。