池江璃花子が感激した東京アクアティクスセンター「3つの工夫」

2020年10月25日 20時57分

東京アクアティクスセンターの飛び込み用プール

 整備費約567億円はダテではない。来夏の東京五輪の水泳競技会場「東京アクアティクスセンター」(東京・江東区)のベールがはがされた。

 世界最高水準といわれる同会場は地下1階、地上4階建てで、東京大会時の観客席は約1万5000席(大会後は5000席)。プールの床と壁が可動式で距離と深さを調節できるほか、水温維持に地中熱を活用するなど最先端技術も随所に詰まっている。完成披露式典(24日)で実際に泳いだ競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が「すごく泳ぎやすくて素晴らしい環境」と感激したほどだ。

 新施設にはアスリートの目線に立った〝3つの工夫〟も隠されている。1つめは飛び込み用プール。水面をよく見ると、白く泡立っている部分がある。施設関係者によると「飛び込みの選手が水面との距離感をつかみやすくするため、プールの底から空気を出す装置を仕組んでいる」。確かに鏡のようにきれいな水面では到達点が見えにくくなる。

 2つめは照明。天井にLEDライトが設置されているが、なぜかプールの真上には一つもない。これは背泳ぎの選手がまぶしくならないための配慮だという。

 3つめはメインプールの水面の高さだ。プールサイドと水面がほぼ同じ位置にあり、小中学校のプールとは決定的に違う。これは「選手が出入りしやすく、体力を無駄に奪わないため」(担当者)。まさにアスリートファースト。これで好記録は間違いないだろう。