池江璃花子が報ステ出演「目標って水泳だけでなく人生において絶対に必要」

2020年02月20日 00時15分

池江璃花子

 競泳女子のエース、池江璃花子(19=ルネサンス)が19日、テレビ朝日系「報道ステーション」にVTR出演。病魔に襲われて以来、テレビで初めて白血病との闘い、競技復活、五輪への思いを語った。インタビューは元プロテニスプレーヤーでスポーツキャスターの松岡修造(52)が務めた。

 池江は昨年2月12日に白血病(急性リンパ性白血病)であることを公表。12月17日に退院したことを報告し、「2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい」と復活ロードを歩み始めた。

 体調を崩し、医師から「白血病です。抗がん剤治療で髪の毛が全部抜けます」と告知されたときに大泣きしたが、部屋に戻ると本来のポジティブ思考に戻ったという。競技から離れることで「東京五輪」「金メダル」という言葉から解放された。「自分でも気づかない重圧があったと分かった。そのことを考えなくてよくなった」ことで、逆に前向きになれたという。また、筋肉が落ちたことから「今まで着られなかった服が着れるようになった」と笑顔で入院生活をプラス面を明かした。

 それでも、闘病の苦しさから「テレビもケータイも見られないし、ご飯も食べられない。寝返りするのもしんどい。(しんどさは)数千倍どころじゃない。こんなに苦しい思いをするんだったら、死んだほうがマシと思っちゃって…」。その後、外出したとこで楽しさを実感し「なんで、あんなことを思ったんだろうって、すごく反省しました」と弱気になったことも打ち明けた。「この気持ち悪いのが一生続くわけじゃないから大丈夫。絶対、大丈夫。いつかきっと治る」と言い続けた。「気持ちはネガティブになっていたかもしれないけど、表面上は大丈夫、大丈夫って言い聞かせていた」

「つらい思いをしている自分を見られることも、正直いやなところがあった」「水泳でずっと結果を出してきて、弱音とか全く吐かなかったから、病気中もつらいとか言えなかった」と見舞いに訪れた家族に「素直に頼れなかった」という。「つらいとか、しんどいとか言えなかったことが結構たまって、しんどい時もあった」と闘病時の心境を告白。「でも最終的にはやっぱり家族、関係者の支えがなかったら、絶対乗り切れていないと思うし、すごい感謝しています」と話した。

 今後の目標を聞かれると「(24年)パリ五輪。覚悟はしています。パリに出れなかったとしても次があると思っています。自信があるわけではないんですけど、目標って水泳だけでなく人生において絶対に必要だと思う。だからパリが一番の目標」と力を込めた。

 松岡から「この病気を通して一番何をつかんだのか?」と聞かれると「病気になって水泳ができなくなって、水泳をすることが当たり前だったし、普通に生きて当たり前に生きて、ここにいるっていうのが当たり前になっていたけど、それは私にとっては全く違って、ここにいることが奇跡だし、生きていることが奇跡。気持ちがそういうふうに変わりました」と答えた。「病気になって良かったとかは1ミリも思わないんですけど、病気になって学んだことが多い。1回でもそういう経験をして、自分が今どういう立場で、どういう気持ちで生きていくべきなのか、考えさせられたので、自分の人生にとっては、すごく大きなターニングポイントになるんじゃないかなと思います」と続けた。

 今回のテレビ出演について「たくさんの方に見ていただくことで、そういう病気の方たちにとっても、絶対希望を持って治療に励んでほしいし、ここまで元気になれる人間がいるから、あなたも元気になれるよということを伝えたい」とメッセージを送った。