〝ネガティブ新大関〟正代の決断 地元熊本・宇土でパレードできないけど…

2020年10月07日 06時15分

11月場所へ稽古を再開した正代

 大相撲秋場所で初優勝を飾り、大関に昇進した正代(28=時津風)が7日から地元に帰省する。熊本出身力士初Vには多くのファンが盛り上がり「改めてたくさんの人に応援してもらったなと実感しましたし、とりあえずここで少しでも期待に応えることができたんじゃないかな」と後押しに感謝。今回は「学校や(宇土)市役所にあいさつするぐらい」と言い、3日間と限られた時間ではあるが、自らの口で優勝と大関昇進を報告するつもりだ。

 凱旋に至るまで、様々な考えが頭に浮かんだに違いない。新型コロナウイルス禍を受け、秋場所前は「もしかしたら僕が地元にウイルスを持って行ったりするかもしれない。家族のことがやっぱり心配ですし…」と話していたように、〝帰省一択〟ではなかったはず。それでも、郷土に帰ることを決めた。

 地元はそんな新大関を盛大に迎えたいところだが、感染拡大防止のため凱旋パレードや大規模な祝賀パーティーの実施などを断念したという。関係者は「残念だけど仕方ない。また別の機会で何かしらできれば」と肩を落としながらも、現状を受け止めた。

 11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)に向けて、すでに稽古を再開した正代は「新大関として存在感がみんなに伝わるようにしたいですね。まずは勝ち越し目指して、自分の相撲を取りきることだけに集中できたらなと思います」と気合十分。次なる目標の横綱昇進を果たし、今度こそ凱旋パレードを実現させたいところだ。