
北京五輪フィギュアスケート男子で金メダルを獲得したネーサン・チェン(22=米国)の2つの勝因とは――。
北京五輪では羽生結弦(ANA)など日本勢のライバルを前に、圧巻の演技を披露。米メディア「ネクストシャーク」は「ネーサンは勝とうが負けようが、自分がどのような成績を収めたかではなく、できる限り多くのものを得たいと思ったのが大きい」と分析し、大会期間中に起きた心境の変化を詳細に説明した。
1つ目は周囲に感謝することだ。北京五輪の会場に向かうバスから外を眺める中で「ネーサンは自分が人生最大のイベントに向かっているときに、ある人たちがどのように1日を過ごしているのかとふと思った」。あくまで日常の1日に過ぎないことに気づき、表彰台の頂点を目指すという意識から、スポーツの祭典に参加できることに感謝する意識に変わった。
2つ目は脱スマホだ。長時間のSNS使用がもたらす認知能力の低下を回避。その上で「SNSに時間を費やす代わりにエレキギターを演奏することで、フィギュアで重要な要素である音楽のリズムに触れ、心を澄ませることができた」と相乗効果を指摘した。
もちろん技術があってこそだが、メンタル面もきっちり合わせてきたのがチェンの強さだ。
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