格闘家・安彦考真氏 アスリートや会社員が〝本当の自分〟を探す新プロジェクト発足

2022年01月03日 07時00分

安彦考真氏(東スポWeb)
安彦考真氏(東スポWeb)

「年俸120円Jリーガー」としてJ3のYSCC横浜などでプレーし、現在は格闘家に転身した安彦考真氏(43)が新たなプロジェクトに取り組んでいる。

 スポーツの多角化により、様々な競技で活躍するアスリートが増えた一方で、アスリートのセカンドキャリアに関する問題は、長い間改善されていないのが現状だ。そこで安彦氏は「LIFETIMEプロジェクト」をスタート。アスリートはもちろん、会社員の今後を応援するために発足したという。

 インターネットの発展により、情報過多の時代に突入。人々は正しく情報を取捨選択することが求めれている。しかし、全員が自らに必要な情報をインプットできているのか。安彦氏は「自分の人生を選んでいるように見えるが、本当は選ばされていないか。例えば、偏差値で大学を選ぶ、地域性で企業を選ぶ。自らの意志で決めているつもりでも情報に流されて、自らで選ぶことができていない世の中になっているのでは」と疑問を口にする。

 今必要なことは「自問自答」を繰り返しながら〝本当の自分〟を探すこと。「アスリートがセカンドキャリアで苦戦するのは、自己分析力が足りないからではないか。何がしたいのか、何が得意なのかが分からないと自分がどんな人間か分からない」。安彦氏がファシリテーターとなって「①自己分析②自己マネジメント③自己再教育を通じて自己再構築をしたい。本当に自分が好きなこと、やりたいことを引き出して、自分の意見を持てる人になってほしい」との思いで、11月29日から1期生6人と意見交換を重ねている。

 安彦氏自身は年収1000万円越えの仕事を捨て、夢だったJリーガーの道へ進んだ。今は格闘家として「RIZIN」の出場を目指して日々トレーニングに励んでいる。

 傍から見たら無謀に思える挑戦。それでも、前に進み続ける安彦氏だからこそ伝えたい思いがある。

「アスリートは結果に行き着くまで無数の選択肢を求められており、正解は1つではない。それは社会でも同じなので、自分の人生を切り開くための意識と思考の変革が必要になってくる。常に自分の意志で行動を決定し、挑戦をし続けている点は、社会でも必要だし、アスリート以外の方にも役立つと思う。怖いかもしれないが、自分を変えるために捨てる勇気を持てるようになったら、自分の意志で道を切り開けるし、自身が人生の当事者として駆け抜けることができるのではないか」

 一人ひとりが後悔のない生き方をするためにはどうするべきなのか――。決められたレールを歩むことが正解の風潮だという雰囲気が強い日本社会に一石を投じるチャレンジが始まった。

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