“身内”元米NBC看板キャスターがIOCの闇を告発「すべての費用超過は東京の組織委に…」

2021年05月29日 16時11分

東京五輪に赤信号がともった

 ついに〝身内〟からも、IOC批判と東京五輪延期論が飛び出した。五輪放映権を持つ米NBCで1988年から過去12大会五輪中継のメイン司会者を務めたボブ・コスタス氏が、HBOの人気トーク番組に出演。今回の東京五輪について、新型コロナウイスルのリスクがあるため「2022年に延期するべき。22年は1回限り、1990年代以前の状態に戻る」と、夏季、冬季大会が同年開催されていた頃に戻ることが望ましいと話した。

 コスタス氏は古巣NBCと国際オリンピック委員会(IOC)との長年の付き合いを元に、貴族組織の闇についても言及した。司会者のビル・マーからIOCについて「何か怪しさとつながっているように感じるのだけど?」と問われると「それは間違っていない。彼らは権威主義体制に親近感を持っています。彼らは冬季五輪のために北京に行く。14年はソチ(ロシア)、08年は北京(中国)にいました」と、権威主義大国と密接な関係にあることを指摘した。

 また、IOCに巨額の放送権料を支払っているNBCユニバーサルについても「IOCを刺激することに、常に非常に神経質だった」と、いかにIOCに気を使っていたかを明かした。

 コロナ感染拡大により、日本で開催反対の声が高まっている中、IOCが開催を推し進めようとしている理由についても言及。「すべての契約はIOCに有利に書かれている。もし五輪が開催された場合、すべての損失、すべての費用超過は、東京の組織委員会に課せられる。IOCが負担することはない。さらに、五輪が開催され、NBCがそれらをテレビ放映した場合、IOCは放映権の最後の料金を収集する。だから、彼らが他の人たちと同じ(中止)見方をすると期待することはできません」と明かした。

 元〝身内〟の言葉には説得力があるだけに、IOCの闇の深さが改めて浮き彫りになった。

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