【東京五輪】大会組織委 プロ野球とJリーグから刺激「私たちは勇気をもって仕事に取り組める」

2020年07月09日 16時51分

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(41)は9日、都内で会見を開き、新型コロナウイルス感染症によって開催が懸念される来年夏の東京五輪について、改めて開催に向けた強い姿勢を示した。

 会見ではいつものように「五輪中止」の世論について質問が飛んだ。「日本国民の中にも来年大会が予定通り進まない懸念が高まっている」と指摘された高谷氏は、前例のない五輪延期という状況を「史上初めて起きていること」「正解がない道」と表現。

 その上で「もしかしたら将来の五輪・パラリンピックの在り方に大きなインパクトを与えられるようなプロセスに我々は入っているものだと思い、私を含めスタッフ一同は日々働いている」と話した。

 また、プロ野球およびサッカーJリーグが10日から制限付きで観客を入れて開催することに触れ、「そうやってスポーツの周りに人が集まる光景を見ることができたら、また一層、私たちは勇気をもってこの仕事に取り組むことができると強く思う」と語った。

 一方、この日の東京のコロナ感染者は過去最多の224人。「日々刻々と変わる状況を注視している」という高谷氏は「その日ごとの感染者数をどのように評価するべきかも含めて、専門家、都や国がどのような方針を示すかをしっかり注視し、組織委としても行動すべき」と述べた。

 五輪開催への風当たりは日増しに強くなっている。厳しい現状を受け止めつつ、高谷氏は「今の時代でご苦労されている方もたくさんいますが、その一方でスポーツが世の中に戻ってきて勇気づけられることもたくさんある。スポーツを見て笑顔になる方がたくさんいる様子を拝見し、改めて勇気づけられる思い」とコメント。

 最後は「我々のミッションは変わらず、信じてしっかりした準備を進めていきたいと思います」と力を込めた。