鈴木大地スポーツ庁長官 五輪選手の練習環境ピンチにも「今は国民の命が優先」

2020年04月08日 15時41分

会見を開いた鈴木大地長官

 鈴木大地スポーツ庁長官(53)は8日、新型コロナウイルス感染拡大を巡るスポーツ関係緊急経済対策について、都内で会見を開いた。

 7日に発令された緊急事態宣言を受け、多数の五輪アスリートが練習拠点にする東京・北区の「味の素ナショナルトレーニングセンター」と「国立スポーツ科学センター」が使用停止になった。この経緯について鈴木長官は「国民の命、健康を第一に考えて、5月6日まで施設を閉鎖する決定に至った」と説明した。

 1年延期となった来年夏の東京五輪出場へ向けてトレーニングを続ける選手は練習環境が失われ、大きな打撃を受けることになる。

 これには「栄養、コンディショニング、メディカルの相談事業はこれまで通り行っていく。できる限りのサポートはしたい」とした上で「来年の五輪・パラリンピックはどうなるのか?という選手の不安はものすごくよく分かりますが、まずはコロナに対して全国民、世界中のアスリートも含めて一致団結して、終息に向けてまず動き出すことが第一。リスクがある中でだましだましトレーニングするより、しっかり終息した上でスポーツ活動を思いっきりやる。今はそういう方向になっている」と強調した。

 また、今後のアスリートのトレーニングについては、前日の安倍晋三首相(65)の声明を踏まえた上で「感染リスクがない環境での運動、ジョギング、活動は行っても問題ないと考えている」と話した。

 一方、春の選抜高校野球の中止に続き、夏の全国選手権大会の開催が懸念されていることについては「3年生は非常に不安でしょう。これまでやってきたことを発揮する場がなくなるという非常に悲しい部分もある」と話しつつ「今はそういうレベルでの話ではなく、まずは選手、国民の命の安全をしっかり確保する。そういう時にきている。そこをご理解いただきたい」と全国の高校球児にメッセージを送った。