テコンドー金原会長 拳銃で撃たれたことは認めるも「反社とのつながりは一切ない」

2019年10月08日 21時55分

高橋美穂理事を乗せた救急車を撮影する報道陣

 東京五輪代表候補選手の合宿ボイコット騒動など大揺れの全日本テコンドー協会は8日、都内で理事会を開催。1日の協議会では「強化委員会の解体」「理事会総辞職」を訴える声も出て大紛糾したが、この日も予定時間を大幅に上回り、6時間を超える大激論となった。

 当初は理事総辞職の採決を行う予定であったが、午後7時前に緊急事態が発生。かねて選手ファーストの姿勢を貫き、協会と闘ってきたアスリート委員長でバルセロナ五輪代表の高橋美穂理事が体調不良を訴えて退席。廊下に出たところで過呼吸となって倒れた。

 担架が運ばれ、救急車が到着するなど事態は騒然。シドニー五輪銅メダルの岡本依子副会長(48)らは心配した表情で一緒に救急車に乗り込んだ。このハプニングもあって、金原昇会長は「審議事項に当たらない」として採決は行わず。しかし、現体制に不満を持つ岡本、高橋の両女性理事は「自信がない」「降りたい」と辞任の意思を崩していない。他の理事が2人を引き留めたことで時間が長引いたという。なお、金原会長には辞任の意思はない。

 また、金原会長は一部の報道にあった反社会勢力との関連疑惑についても言及。1989年、長野・松本市内で飲食店を経営していた金原会長は、暴力団追放運動に立ち上がり、そのさなかに暴力団からピストルで撃たれたことを認めた。「おなかと腕。傷は神様が助けてくれた」と語った上で「反社とのつながりは一切ございません」と改めて強く否定した。

【テコンドー協会の騒動の経緯】現強化体制に不信感を抱く強化指定選手らは今年6月、日本協会の理事会へ「意見書」を提出。選手側は6月末までの回答を求めていたが、期限までに回答を得られず大半の選手が合宿の不参加を決断し、合宿は取りやめとなっていた。協会は同18日付で回答書を公式ホームページで公表したが、世界テコンドー連盟(WT)から騒動の事情を聴かれた際に「選手に不満はない」「混乱はない」など選手の意向と食い違う趣旨の報告をしたことで、両者の溝はさらに深まっていた。