【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】スマホ多用からくる不調はまさに“現代病”。先週も反響があったので、今週もスマホ関連のお悩みに答えてもらおう。アドバイスしてくれるのは、水泳五輪代表選手やプロサッカーチームをはじめ、小学生から90代まで、延べ5万人の体の悩みを聞き、メンテナンスを行ってきた新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏だ。

【お悩み】通勤電車でスポーツ中継をスマホで見るようになってから、肩こりがひどくなりました。(40代男性)

【アドバイス】「肩甲骨を寄せるストレッチ」で根本から姿勢改善できます。

【解説】スマホを見る時、ほとんどの人は目とスマホとの距離が非常に近くなっています。しかも頭を下げ、首を突き出している状態となっていることが多いため、頸椎(けいつい)に相当な負荷がかかっています。

 かなり極端に言えば、プロレス技のヘッドロックがかかっているような危険な状態です。

 とくにリュックサックを背負ってスマホを操作している姿は、小学校等でよく見かける二宮金次郎の銅像のようです。でも目の位置は金次郎より近いので、頸椎は前からも後ろからも引っ張られた格好となり、肩甲骨(けんこうこつ)もまったく動かせない状態になっています。

 こうした姿勢からくる肩こりを根本的に改善するためには「肩甲骨を寄せるストレッチ」が効果的です。

 肩甲骨は通常、背骨に対して上下の動きを行っていますが、蝶番(ちょうつがい)のように開いたり寄ったりする左右の動きもあります。

 相談に来られた男性には、立った状態で柱や壁の角部分等に背中をつけて、肩甲骨を開いて寄せるストレッチを10回1セット、1日3回行うことを勧めました。この時、筒形クッションのようなものを壁と背中の間に挟むと、蝶番が開閉するような動きがよりイメージしやすくなります。

 普段から肩甲骨の左右の可動域を確保した姿勢を保てるようになれれば、根本的な姿勢改善につながります。呼吸も深くなるので血流も良くなり、スマホ操作による肩こりを和らげることができるでしょう。

 ◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。