乾燥の季節のつらいドライアイ 対処法を眼科医がレクチャー

2021年10月21日 11時30分

右が有田玲子氏(東スポWeb)
右が有田玲子氏(東スポWeb)

「現代人の角膜ケア研究室」がドライアイについて、新たに伊藤医院眼科副院長の有田玲子氏とともに啓発活動をスタートした。

 現代人はスマホやPC作業過多で目を酷使し、つらい目の乾きを感じるドライアイ症状が増加している。ドライアイといえば“涙の不足”というイメージだが、実際は複雑なようだ。

 有田氏はこう語る。

「ドライアイ症状の原因は、水分不足だけが原因ではありません。ドライアイは涙の水分が足りない『涙液分泌減少型』と、水分補給をしてもその水分を守れずすぐに蒸発してしまう『涙液蒸発亢進型』の2つに分類され、ドライアイ全体の86%が後者であることが、論文等で明らかになってきています。この涙液蒸発亢進型は涙の蒸発を防ぐ油分不足により起こるため、点眼薬を差してもなかなか改善されない傾向が示唆されます」

 涙は「油層」「水層」「ムチン層」の3層で成り立っており、その中でも油層はまるでベールのように瞳を守り、涙の蒸発を防ぐ役割を果たしている。涙液蒸発亢進型のドライアイでは、この油層が不安定になり、涙が乾きやすくなっているという。

 油層を形成する油はまつ毛付近にあるマイボーム腺から分泌されるが、不完全なまばたきや食生活の偏りによって、マイボーム腺から分泌される油の量や質が変わってしまう。

“瞳の保湿ベール(油層)”を正常化させるには、どんなことに気を付ければいいのか? 有田氏は「涙の構造を正常化させる5つのおすすめ習慣」を提唱する。

 ①点眼薬は用法・用量を守り、うるおい感が続くものを選ぶ。

 ②正しく目を温める。

 ③1日1分(5セット)のまばたきエクササイズ。「2秒目を閉じる↓軽くまばたき2回↓ギューと2秒目を閉じる↓パッと目を開いてまぶしい目をする↓目尻と眉毛の間を上げてキツネの目をして閉じようとする」で1セット。

 ④まつ毛の根元の洗浄。洗眼時にまつ毛を指の腹で2~3回、優しくこすって洗う。

 ⑤中性脂肪やコレステロール値が上がらない、涙に良い食事を意識する。

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