【シモの話】頻尿・尿漏れ 性器診断や痛みを伴う検査はなし

2021年05月23日 10時00分

採血は腕からです

【泌尿器科医・高橋亮 シモの話】今回は頻尿や尿もれで医療機関を受診した際に、実際にどのような検査が行われるのかを説明したいと思います。基本的には、特殊なケースを除いて、服を脱いでの性器の診察や、痛みを伴う検査はありません。

 検査の順番は病院や先生によって前後すると思いますが、必ず調べる必要があるのは「前立腺がん」がないかどうかの検査です。これは採血を行って「PSA」という数値を測定すれば分かりますので、比較的簡単に調べることができます。「前立腺に針を刺して血液を採取する」と勘違いしている方が意外と多いのですが、普通の健康診断の採血と同じで腕から採るだけですので心配ないです。

 血液検査と同時に必ず行うものは尿検査です。尿検査は泌尿器科の最も基本的な検査で、内科に例えると聴診器を当てるようなもの。多くの泌尿器科では、診察前のルーティンの検査で行うことが多いと思います。内科での尿検査とは異なり、尿の中に膿(白血球)や細菌などが混入していないかを調べます。膿や細菌が混じっていると尿路感染症と呼ばれ、頻尿や尿もれの原因になるため、感染を起こしていないかを調べるのです。

 たまに「この前、内科でやったから」という理由で尿検査を拒否される方がおられますが、内科とは調べる項目が違います(内科では糖やタンパクの有無を調べます)。基本の尿検査は300円未満(3割負担の場合)と費用もそれほどかかりませんので、必ず泌尿器科を受診した際には受けていただきたいと思います。

 また「家を出る前におしっこしてきちゃったから出ない」という方もいらっしゃいます。前述のように診察前に行うことが多い検査ですので、尿が出るまで待つハメになってしまうことも。尿は少しためた状態で受診されることをオススメします。

 ☆たかはし・りょう 神奈川県出身。2003年日本医科大学卒業。日本泌尿器科学会指導医・専門医。日本医科大学付属病院嘱託医。ED、早漏、AGAなどをはじめ、前立腺がんなど泌尿器科にまつわる疾患全般を扱う動坂下泌尿器科クリニック(東京・文京区)院長。

【関連記事】

関連タグ: