ドナルド・トランプ米大統領(71)の長女・イヴァンカ大統領補佐官(36)が日本をお色気ジャックした。トランプ氏に物言える「ファーストドーター」に対し、安倍晋三首相(63)が朝から晩までエスコート。モデル出身の才媛は夕食時に“布越しの自己主張”をするなど、圧倒的な存在感を見せつけた。

 トランプ大統領の5日の来日に先がけ、イヴァンカ氏は2日に来日。3日は精力的に東京を回った。朝から女性政策を議論する国際シンポジウム(女性版ダボス会議)の関連行事に出席し「アベノミクスはウーマノミクス」「(日本女性の就労率は)安倍首相の素晴らしい対策でさらに伸びるでしょう」などスピーチした。

 持ち上げられて大喜びなのが、壇上に並んだ安倍首相だ。ヒザ上20センチの超ミニスカで美脚をあらわにした“合衆国のナンバー2”に満面の笑みを浮かべて、イヴァンカ氏が設立を主導した世界銀行内の女性起業家支援基金に対して「イヴァンカ氏が主導した基金を強く支持する」と5000万ドル(約57億円)の拠出を表明したのだ。

 ところが、この様子が報じられると一気に批判の声が大噴出。ネット上には「税金で貢ぐことなんて、そんなことあり得ないですよね」「日本の保育園に使いなさい」などの声で盛り上がった。

 経済評論家は「前日の成田空港到着時に着ていた控えめなライトブルーのコートとパンツ姿と打って変わって、国際会議ではピンクのミニスカ姿で“オンナ”を全開していた。日本のトップのおじさんが元モデルのミニスカ金髪美女にウン十億円をポンとあげちゃった構図に、生理的ないやらしさを感じる人が現れるのも仕方ない」と話す。

 実際のところは、基金の話は7月のG20ですでに決まっていたこと。さらに、お金の出元は外貨準備金の運用高であって、税金が投入されることはない。

「まぎらわしい報道もあって、今回は安倍首相がとばっちりを受けたわけです。ただ、日本国民が政府の金の使い方に不満を持っているのがハッキリと浮き彫りになった形です」(前同)

 イヴァンカ氏はその後も河野太郎外相(54)とランチ会談したほか、厚労省を表敬訪問して加藤勝信厚労相(61)と女性の活躍について話し合った。訪日外交のクライマックスは、安倍首相との夕食だ。官邸が事前にイヴァンカ氏の好みをリサーチして用意したのは、外国人にも人気の高級旅館「星のや東京ダイニング」(大手町)でのフレンチ料理だ。

 午後6時半、光沢のあるブルーのスーツでキメた安倍首相が出迎えに立ったエントランス。そこに現れたイヴァンカ氏に誰もが度肝を抜かした。

「イヴァンカさんには鼻の整形疑惑のほか、豊胸疑惑も常にささやかれていますが、バストは92センチ、日本の水準でGカップはあるとみられています」(海外ゴシップ通)。

 華やかなワンピースを通して確認された、3人の子供を産んだとは思えない張りのある胸の先端に「本物の乳首だ」「いや、付け乳首だ」「乳首と服がこすれたら日米同盟に摩擦が起きる」などとバカバカしい乳首論争を巻き起こした。

 その大きな山頂を前に、さぞかし安倍首相も目のやり場に困っただろう。約2時間後、文字通りの「サミット」(首脳会談=山頂の意味)は無事に終了。イヴァンカ氏が直後に更新したインスタグラムには、日本の伝統芸能を堪能する姿が写されていた。「また会いましょう」と安倍首相と握手してさっそうと公務を終えた。

 外交ジャーナリストは「トランプ大統領が絶大の信頼を置くのが娘のイヴァンカ氏。彼女の進言ひとつで、大統領の行動が変わるとなれば、ただの大統領補佐官に各国首脳がすり寄る気持ちもわかります。でも、安倍首相は『おもてなし』ではなく、『太鼓持ち』でやり過ぎだと米メディアもあきれた論調で報じている」と指摘する。

 当然、イヴァンカ氏も日本側のもくろみなど見透かしている。4日に帰国という2泊3日のわずかな滞在期間でも鮮烈な印象を残した。「本番」であるトランプ大統領の来日の前に、主導権は米側にあると見せつけた格好だ。安倍首相は次のラウンドで巻き返せるか。