食品卸大手「日本アクセス」の展示商談会「秋季フードコンベンション2022」が先日、大阪市のインテックス大阪とさいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われ、各社イチオシの新商品が並んだ。行動制限こそないものの、新型コロナウイルスの影響で伸び悩む外食産業とは対照的に、家庭向けは引き続き堅調。冷凍食品はさらなる進化を遂げ、魅力的なラインアップとなった。
コロナ禍のおうち需要の高まりを受け、冷食市場は拡大を続けている。春季商談会の際は業務用のみの対応だった弊社プロデュース「東スポ餃子」も、秋季商談会では待望の家庭用サイズを展開。
さらに、プロデュース“第2弾”として誕生した国産鶏の希少部位「肩小肉」を使用、ニンニクマシマシの「東スポからあげ」も出展した。
春季商談会で、レンジでチンする「冷やし中華」で話題を呼んだニチレイは、新たに「極太つけ麺」を発表した。冷やし中華でも採用された麺の上に乗った氷の過熱ムラを利用。スープは別カップで加熱することで、麺は冷たくスープは温かいつけ麺を生み出した。食べたらそのままゴミ箱に捨てることができ、洗い物の手間も省ける。
また、同社は「極上ハンバーグ」も投入。冷凍食品とは思えないほどたっぷりの肉汁は自家製デミグラスソースも相まって、まるでレストランで出されるハンバーグのよう。同社関係者は「ちょっとしたごほうびにも食べていただきたい」とおススメした。
肉でいえば、ホクレンの「炭火焼豚丼の具」も秀逸だ。厚切りした北海道産豚ロース肉を特製たれにつけ込み、北海道産の炭で焼き上げ急速冷凍。冷食にありがちな水っぽさもない。ご飯に乗せるだけで十勝名物の豚丼が自宅で味わえる。
冷凍食品はスイーツの分野にも。たい焼きやケーキ、菓子類などのスイーツ系スナック市場は2020年度が100億円、21年度が145億円と大幅に伸びており、日清製粉ウェルナは、テーマパークで提供してきた「チュロス」を家庭用に「ミニチュロス」として発売する。凍ったままのチュロスをアルミホイルに乗せ、オーブントースターで焼き上げると、サクッとした生地が楽しめる。チョコとカスタードの2種類が販売される。
そんなスイーツの中でも熱い戦いが繰り広げられているのがアイスクリームだ。
健康志向の高まりを受け、「糖分がなぁ」とアイスクリームにちゅうちょする消費者のために、メーカー各社は糖質をカットした商品の開発にしのぎを削っている。
砂糖ゼロ、糖類ゼロのロッテ「ZERO」シリーズやグリコの「SUNAO」など、食べただけでは普通のアイスクリームと違いが分からない味ながら、健康にも配慮した商品をアピールしている。
そんな中、異彩を放っていたのが、アイスクリーム界の雄・ハーゲンダッツだ。
ハーゲンダッツが10月3日から発売するのが「悪魔のささやき」シリーズ。「食べたら最後抜け出せなくなるほど魅惑的な濃厚系新シリーズ」とのうたい文句は、業界他社の動向と真逆。しかも、業界大手がそれをやってのけるのだから面白い。同社関係者も「他社さんが健康をうたうのを逆手にとって、とびきり濃厚な味で勝負しようと考えました。カロリー? 糖質? 無視です」と笑った。同社のCMに起用されている女優・平手友梨奈が、どんな“悪魔のささやき”CMを見せるのかも気になるところだ。
商談会で紹介された商品は、秋から冬にかけてスーパーなどの店頭に並ぶ。充実し続ける冷食から目が離せない。












