ジャーナリストの青木理氏が3日、「サンデーモーニング」(TBS)に出演した。

 番組では米連邦最高裁が1973年の「妊娠中絶は憲法で認められた女性の権利」とした判決を覆し権利を認めない判断を下したことを報じ、銃規制、温暖化問題などアメリカ社会の分断について取り上げた。

 青木氏は「中絶とか銃規制の背後に宗教なんかもあるという話ありましたけど。もう1つ言うと国の成り立ちという問題もあります。なんと言っても強力な利権団体、ライフル協会みたいなものもあって。実を言うと中絶に関して言うと世論調査をアメリカですると多数派はもう容認してんですよ。それをある種の宗教、利権だったりとかで少数が力で押しつぶすというのが続いてる」と私見を述べた。

 日本でも似たようなケースがあるとして、選択的夫婦別姓を例に挙げ「普通に世論調査をすると、もう多くの人が容認しているんですね。ところが自民党内のいわゆる宗教を含めた右派がこれを押しつぶしちゃう。権威主義的国家じゃなくても少数の力の強い人が多数者の意見を潰していくのというのに、どう向き合っていくのかは日本も決して他人事じゃない気が僕はしてます」と話した。