内閣府の実施した結婚や収入に関する調査で、20代男性の65・8%が「配偶者や恋人はいない」と回答。さらに20代の独身男性の39・8%がデートしたことがないと回答するなど、近年の少子化問題について、“物理的”な問題が白日の下にさらされた。ネット上ではさまざまな意見が交わされたが、お相手となる女性たちの本音はというと――。日本が少子化に向かうのも当然か――。かねて危機感を抱かれてきた少子化問題について、ハッキリとした課題が見えてきたのかもしれない。
政府が14日に閣議決定した「2022年版男女共同参画白書」によると、20代独身男性の39・8%がデート未経験であることが明らかになった。デート未経験ということは“素人童貞”である可能性が極めて高い。つまり、デキちゃった婚のようなアクシデントの可能性すらないというワケだ。
もちろん、近年は晩婚化が進み、初婚年齢は男性で31・0歳、女性で29・4歳(厚労省、2020年調べ)と、1995年に比べて男性2・5歳、女性3・1歳も遅くなっている。社会の在り方も多様化しており、生涯未婚を選択する人も増えているが、日本という国の将来を考えれば、このまま少子化につながる可能性の高い状況を放っておくのは得策ではないだろう。一方、女性の側はどうなっているかというと、20代女性で配偶者や恋人がいないと答えたのは51・4%、独身の20代女性の25・1%がデート未経験だった。
20代男性のデート未経験が約40%だったのに比べれば数字の上ではデート経験者は多いが、20代女性たちの本音を聞くと、意外な言葉が返ってきた。
「結局、遊べる男の人って限られてる。いいなと思った男性がいてアプローチしても、そっけない態度をとる男性がほとんど。だから、女性の気持ちをくみ取ることができる男性に女性が集中するんだと思う。女のコ同士でよく話すのは、もっと男性には積極的に声をかけてきてほしいってことです」
「草食系男子」の存在が知られて長らくたつが、今なお、世の中は草食系男子があふれていて、一部の「肉食系男子」が女性とのデートや交際を独占している状況があると言えるのかもしれない。
自然の生物界では一部の雄が生存競争力を示して雌を独占することは珍しくないが、日本社会は一夫一妻制。総務省の統計によれば、日本は男性より女性が多い国なので、平等に機会があれば著しくあぶれるはずはないのだが…。ある婚活アナリストはこう話す。
「男女交際が成立するかどうかの主導権はほぼ女性にありますが、最近は女性の考えが多様化して、リアルな男女交際を重要視しなくなってきている。例えば、かつて男性の競合は一部のアイドルしかいませんでした。しかし、現在はアニメのキャラクターやその声優を“推し”として、共感するほかのファンと一緒になって追いかける。驚くことに20代や30代のほか、50代になっても“推し”を追いかけることで、リアルな男女交際を必要としない層が生まれています」
男女交際の主導権が女性にあるならば、リアルな男性に興味を持たない女性が増えたことも、20代男性のデート未経験者約40%という統計につながった可能性も否定できないだろう。
いずれにしてもお見合い文化が薄れた現代の日本において、デートなくして男女交際、さらには結婚して子供を授かる可能性はなかなか高まらない。一部ネットでは「収入が少ないからだ」と悲痛な声も聞こえてくるが、政府は今回の統計結果を真剣に分析してほしいものだ。












