佐藤優氏がプーチンのシナリオを推察「ウクライナは“憲法9条”を定められ非軍事化される」

2022年02月25日 17時54分

佐藤優氏(東スポWeb)
佐藤優氏(東スポWeb)

 ロシア通として知られる元外務省主任分析官の佐藤優氏が25日、都内で行われた新党大地の「東京大地塾」に出席。ロシアのウクライナ侵攻をめぐる今後のシナリオについて見解を述べた。

 佐藤氏はプーチンの目的は3つあるとして、「まずはゼレンスキー政権の打倒。傀儡(政権)を立てるのではなく、現政権内部からロシアに融和的な人が出ることを期待しているだろう。ここはウクライナ側に忖度させる」と推測した。

 ウクライナに親ロシア的な政権ができたのちに「2番目としてウクライナに住んでるロシア人に圧迫が加えられないようにする。3番目で(ウクライナを)へなへなにする。米国が占領下の日本でやったように憲法9条のようなものを定めてウクライナの非軍事化を進める」という。

 ウクライナに侵攻するロシア軍が既にキエフに達したという海外報道もある中、佐藤氏は「短期間で3つのシナリオを進められれば、(欧米諸国は)状況を追認しなければならなくなるだろう」と見通した。プーチン大統領は経済制裁の影響も織り込み済みで、その影響が広がるよりも先に武力でウクライナを変えてしまうというわけだ。

 その上で「本当に(ロシアを)抑えたいなら米軍が入るしかないが、そのリスクを米国がとれない。そこまで見透かされている」と現状を分析。「ロシアがやっていることは間違っている。国際秩序を乱していることは明らかだが、国際社会が手を出せないのも現実だ。だからこそ対話が必要だ」と厳しい表情だった。

関連タグ: