ようやくノーサイド? 小池百合子東京都知事は4日、今月1日に死去した元都知事で作家の石原慎太郎さん(享年89)について、「ご遺族の意向を尊重しながら、都としてできる限りのことをやってきたい」と、都葬を営む可能性を明かした。長男の伸晃氏や三男の宏高氏には伝えているという。

 ただ生前の石原さんと小池氏は、必ずしも関係が良かったとはいえない。この日の記者会見でも、築地市場の豊洲移転問題などで意見が対立していたことを記者に指摘される一幕も。この問題では、石原さんが都議会の百条委員会に呼ばれるまでの騒動に発展した。

 さらに大きく話題になったのが、石原さんの厚化粧発言だ。小池氏が出馬した2016年の都知事選の際、石原さんは小池氏について「大年増で厚化粧の女に任せられない」と発言して炎上。小池氏は選挙中、「今日は薄化粧で来ましたよ」と、茶化したこともあった。

 これだけではない。小池氏は当時、「前回の都知事選で石原氏から出馬を促された」という趣旨の発言をしていたが、これに石原さんは「虚言癖だ」と反論した。それでも小池氏は「石原さんから『出ないか』と言われて本気で考えた。だけど、本人は物忘れが激しくなっちゃたかな」と打診は事実と訴えた。

 何度もバトルを繰り広げた2人だが、その後、関係が修復したという話は出ていない。

 そうしたなか、石原さんの都葬が営まれるとなると、小池氏の役割はどうなるのか? 政界関係者によると「2010年に元都知事だった鈴木俊一氏の都葬が行われています。葬儀委員長は都知事だった石原氏で、式辞も担当していました」という。この例にならえば、小池氏が式辞を読むことになりそうだ。

 小池氏はこの日の会見で、石原さんを「ヨットマン」と称し、「石原さんは波を読むというか波を作ってうねりを作り、風を読むというか風を吹かし、時には嵐を呼び、そうしてゴールに突き進むヨットマンじゃなかったのかな」と評価した。

 過去の因縁を水に流すことができるのか?