食べて歌って御法度やりたい放題…バスクラスター「車内カラオケ」の愚

2020年11月21日 11時30分

 車内カラオケだったのか…。新型コロナウイルスの全国の感染者は20日、過去最多の2411人となり、毎日のように過去最多を更新している。19日には日本医師会の中川俊男会長が「コロナに慣れないでください!」と強い口調で呼びかけたが、もはや連日の“過去最多報道”に国民が慣れてしまった感も否めない。

 そんな状況を象徴するかのようなクラスターも発生した。東京都足立区は20日、区内の自動車部品販売会社「金成(かんなり)商事」が企画した日帰りのバス旅行に参加した12人が新型コロナに感染したと発表。会社関係者や知人ら計70人が参加、2台のバスでフルーツ狩りへ群馬県を訪れたというが、なんと車内では飲食に加えてマスクを外してカラオケを楽しんでいたというからあきれるしかない。

 ちなみに日本バス協会と日本旅行業協会、全国旅行業協会で構成される貸切バス旅行連絡会が作成した「貸切バスにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」では、マスク着用の協力要請はもちろんのこと、「車内における飲食はできる限り避け、特に飲酒、大声での会話は極力控えて頂くこと」や「カラオケの利用及びサロン席での飲食・歓談は、原則として禁止頂くこと」といった項目がハッキリと書かれている。今回のクラスターで行われた飲食やカラオケは、まさに“ご法度”なのだ。

 バス旅行会社の関係者もこう憤る。

「これでバスツアーや旅行が危険という認識が広まってしまったら、今が真っ盛りの紅葉シーズンのお客さんは逃げ、この冬のスキー・スノボ旅行にも影響が出てくるかもしれない。すでに、今年はコロナで大打撃を受けている中、いったい、何してくれたんだって話ですよ!」

 とはいえ、バス会社側には客に対して強く言えない部分もあるという。

「結局、お客さんあっての商売。ガイドラインもあくまで協力要請であって命令はできない。最後はお客さん一人ひとりの常識に委ねるしかない」(前出)

 今回のクラスターを反面教師にいま一度、気を引き締めた方がいいかもしれない。

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