福岡の街中にイノシシ出現の謎 地元住民「元寇の石塁必要かも」

2020年08月06日 11時35分

大濠公園

 こんなところにいるはずないのに…。福岡県福岡市中央区の大濠公園に5日午前、野生のイノシシが出現したことが話題になっている。福岡県警が出動し、大捕物の末に体長約1メートルのイノシシを捕獲した。

 同公園は福岡市民なら誰もが知るスポットで、繁華街として有名な天神から近く、街中にある。イノシシを見かけるような場所ではない。一体、このイノシシはどこからやって来たのか。ヒントになるのは目撃情報だ。同日早朝に同市早良区西新と中央区福浜から通報があった。大濠公園は福浜の南だ。

 地元関係者は「大濠公園から一番近いイノシシがいそうな所というと福岡市南部にある油山です。そこから西新に行くとなると樋井川を通ったのでしょう」と話した。

 油山から大濠公園は約10キロほど。樋井川は油山を源流としており、早良区百道浜で博多湾に通じている。イノシシは夜間に活動することが多く、人目につかずに移動することは可能だ。

 ほかにも能古島から泳いできた説もある。能古島は博多湾に浮かぶ島で姪浜渡船場から船で10分ほど。距離は2~3キロでイノシシなら泳ぐことをためらわないかもしれない。近年、同島ではイノシシの被害に困るほど数が多くなっている。

「元寇の時代に早良区辺りは石塁が造られた所。能古島から来たなら今後は石塁が必要かも」と地元関係者は恐れている。

 イノシシにとって人の多い繁華街は、エサとなる食料がいっぱいだ。

「大雨が続いて山の食料事情が悪くなったのかもしれない。今、新型コロナウイルスの影響で飲食店がテークアウトを始めています。それを公園なんかで食べて、ゴミ箱に食べ残しが多くなっていると聞いたことがあります。イノシシにとっては街中が食料の宝庫でもあります」(地元関係者)。イノシシは殺処分されたというが、博多っ子に驚きが広がった。