「銀座ホステスもコロナ感染」デマだった 営業自粛や臨時休業が続出

2020年03月12日 16時00分

 新型コロナウイルスの感染拡大で、日本中の繁華街から客足が遠のいている。それは東京・銀座も例外ではなく、寂しい夜の街になっている。

 ひな祭りの3月3日には、老舗高級クラブで「ホステスの感染者が出た!」との噂が流れ、夜の銀座が大混乱に陥ったという。毎年3月になると銀座のクラブは「桜祭り」と銘打ったパーティーを開き、書き入れ時となっていた。なのにいま、桜祭りを自粛する店が続出している。そんな中で出た噂だけに、その破壊力は絶大だった。

 あるクラブホステスは「2月の最終週から『老舗クラブのホステスが最近、店に出勤していない。体調が悪そうだったから、店がホステスに自宅待機させているらしい』という情報が飛び交っていたんで、3日のひな祭りも自粛した店が多かった。それに加えて『別の老舗クラブのホステスが新型コロナウイルスに感染した』という噂もまことしやかに流れ、夜の銀座はパニックになったんです」と明かす。

 噂に信ぴょう性を与えてしまったのは、芸能界御用達のクラブが臨時休業し、テレビ番組でもたびたび取り上げられる別の有名クラブも営業自粛したことだった。

「両店ともコロナ感染者は出ていない。銀座でコロナ感染者が出たという噂自体がデマだったんです」(某クラブ店長)

 ホッとひと安心といったところだが、政府がイベント自粛要請を出したためなのか、臨時休業や営業自粛のクラブが続出しているのは事実。

 あるスカウトマンは「自宅待機を命じられたホステスは自営業ですから、政府の補償はない。彼女たちにとっては死活問題です。このままの状態が続けば、4月には財力のないクラブの破産が続出することが予想される。ホステスたちは行き場を失いますよ」と不安を口にする。

 消費税10%に新型コロナの追い打ちで、夜の銀座に華やかさが戻るのはいつになるのだろうか。