“生前葬”の新しいカタチ「シタイラボ」とは 「人間ラブドール製造所」新サービス

2019年08月15日 16時00分

棺おけに入る体験者

「ラブドールのようにかわいくなってみたい」という夢をかなえてくれる本紙既報の「人間ラブドール製造所」(大阪府東大阪市)が新サービスを始めた。その名も逆転変身専門店「シタイラボ」だ。

“死体”になって「自分のお葬式」を体験するもので、死に化粧をして本物の棺おけに入ることができる。その様子を撮影するカメラマンの新レイヤさんはこう語る。

「このサービスを始めたのは、友人の『死にたい』というひと言がきっかけ。『死にたい』『人生を見つめ直したい』と思ったときに“死と死体の疑似体験”ができる場所があってもよいのではないかと思いました。死ぬことを考えることは、どう生きるかを考えることにもつながります」

 5つの体験プランのうち、最もポピュラーなのが「入棺白葬プラン」(4万円)。体験者は死に化粧を施され、白装束で棺おけに入り、棺おけを閉じて静寂と暗闇の時間を過ごす。棺おけには造花が入れられ、体験者自らが用意した弔辞を棺おけの中で聞きながら、あの世に送られる体験をする。花に包まれた美しい穏やかな死に顔が撮影される。

 この他「入棺白葬導師読経プラン」(5万円)は入棺白葬プランの内容に加え、本物の僧侶でニューハーフAV女優のかとうれい氏による読経が行われる。さらに、テレビドラマのような「現場検証プラン」(4万円)などがある。

 入棺白葬プランを体験した堺市在住の30代女性は「弔辞を作る際“理想の最期”を考えました。『まじめにコツコツといい人だった』『飛び抜けた成功者だった』『平和で優しい人だった』など、いろんなパターンを想像するのは思ったより時間のかかる真剣な作業でした。死に方を考えることは不謹慎なことではなくて、まじめに今を生きるために大切なことだと感じました。理想の人生の終え方を考えたことで、今のまま終わるわけにはいかないという気持ちが芽生えました」と話している。