サッカーのアフリカ選手権1次リーグF組のマリ―チュニジア戦(12日)で試合終了の前にザンビア人のレフェリーが2度も試合終了を告げるホイッスルを吹き、物議を醸している。

 1度目はマリが1―0でリードしている後半40分に試合終了が告げられたものの、間違いに気づいたのか、すぐに再開すると、アディショナルタイムもないまま、後半45分まであと17秒に迫った時点で再び笛を吹いた。これにはチュニジア選手が猛抗議するも試合は終了。その40分後、アフリカサッカー連盟が試合再開を求めると、マリ選手はピッチに現れたが、チュニジアは再開を拒否した。

 英紙「デーリー・メール」によると、チュニジアのモンドへ・ケバイエ監督は、試合再開に応じなかった理由について、選手たちは、すでにアイスバスに浸かっていたと説明。試合について「不可解」とし、すべての決定を非難したという。また、同紙は「チュニジアは2回の審判のミスで混乱に陥った。今、ゲームのリプレーを要求する上訴を開始した」とし、再試合を求めて主催者に提訴したと伝えた。

 この報道について同紙のコメント欄には「審判の銀行口座をチェックしろ」「八百長の可能性があるかも」と疑惑を指摘する声とともに「再試合が公平だろう」「アフリカ連盟は真剣に受け止めていない」「チュニジアが再開を拒否した時点で再試合はない」などの意見が書き込まれていたが、前代未聞のハプニングだけに今後の動向が注目されそうだ。