【英国・ロンドン5日(日本時間6日)発】欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦が行われ、ホームのチェルシー(イングランド)がレアル・マドリード(スペイン)に2―0で勝ち、2戦合計3―1として9季ぶり3度目の決勝進出を果たした。29日(同30日)の決勝は、前日に勝ち上がったマンチェスター・シティーとの顔合わせとなり、CL史上3度目のイングランド勢同士の対決となった。

 敵地での第1戦で貴重なアウェーゴールを奪って引き分けたチェルシーは、勝てばファイナルへの扉を開けられる大一番。トーマス・トゥヘル監督(47)が就任してから立て直した守備をベースに、チャンスをうかがった。

 立ち上がりからレアルに主導権を握られ、前半26分にFWカリム・ベンゼマ(33)に際どいシュートを打たれたが、GKエドゥアール・メンディ(29)が好セーブ。すると直後の28分、中盤でMFヌゴロ・カンテ(30)の仕掛けからFWティモ・ウェルナー(25)とのワンツーで崩すと、FWカイ・ハバーツ(21)がループシュート。これはクロスバーを直撃したが、はね返りをウェルナーが頭で押し込んで先制点を奪った。

 1点リードで折り返した後半もチェルシーのペース。9分のFWメイソン・マウント(22)のシュートはGKティボー・クルトワ(28)に阻まれたが、その後も攻め続けて相手に流れを渡さなかった。そして40分、カンテのボールカットから途中出場のFWクリスチャン・プリシッチ(22)が右サイドをえぐり、最後は中央に詰めたマウントが押し込んで2点目。これで勝敗は決した。

 今季は序盤から低迷し、1月にフランク・ランパード前監督(42)を解任。トゥヘル監督を招聘してから堅守を取り戻し、一気に勝ち点を積み重ねた。4月18日のFA杯準決勝ではマンCを1―0で退けているだけに、勢いではライバルを上回る。2011―12年シーズン以来となる欧州の頂点が見えてきた。