イタリア・セリエAで〝コロナ八百長〟か ラツィオ3選手のPCR検査巡り不正工作疑惑

2020年11月10日 19時23分

ラツィオ選手のPCR検査結果を巡りイタリアサッカー界が揺れている

 サッカー界でついに〝コロナ八百長〟が発生か――。イタリア・アベリーノ県の検察当局が、同国1部ラツィオのFWチーロ・インモービレ(30)ら主力選手の新型コロナウイルス感染検査において不正が疑われるとして捜査に乗り出した。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると、ラツィオは8日のユベントス戦前に同県内にある検査会社に新型コロナ感染を調べるPCR検査を委託して6日に実施。欧州サッカー連盟(UEFA)による検査で陽性判定が出たばかりのエースのインモービレ、GKトマ・ストラコシャ(25)、MFルーカス・レイバ(33)の3選手が一転して陰性となった。

 この判定により昨季王者ユベントスとの重要な一戦での出場が可能となったが、ラツィオが再度異なる検査会社に検査を要請したところ、3人揃って再び陽性の判定結果が出た。そのため3人は最終的にユベントス戦を欠場し、試合は1―1で引き分けた。

 同県の検察当局は陰性判定を出した検査会社を詐欺や偽造、感染症の流布などの疑いで捜査に着手。「現在のところ、マッシミリアーノ・タッコーネ社長が容疑者となっている」と同紙は報じた。

 10日に同県のモスカティ病院でウイルス専門家のマリア・ランディ博士のもとで検査の手順などについて検証する見込みだ。

 一方で、疑いをかけられている検査会社側は3選手の陰性判定が正確だったこと、当該選手のユベントス戦への出場を妨害するための〝陰謀説〟を主張。イタリアサッカー連盟も乗り出してラツィオのチームドクターに対して検察への出頭を求めるなど事態は泥沼化の様相を呈してきた。

 注目の一戦で主力3選手が試合に出るか否かは試合結果を大きく左右した可能性があり、PCR検査に不正工作があったとすれば大スキャンダルに発展することもありえる。これまで何度も八百長が問題となったイタリアサッカー界での騒動だけに波紋が広がりそうだ。