サッカー元日本代表MF本田圭佑(33)が24日、自身が設立した新クラブチーム「ONE TOKYO」のトライアウトに出席した。

 以前から複数の海外クラブの経営に参画してきたが、国内では初めての挑戦となる。「東京から世界に影響を与えられるサッカークラブを創りたい」「そのサッカークラブをみんなで一緒に作りたい」と2つのコンセプトを掲げ「リアルサカつく」を目指しているという。約530人が応募し、書類選考を突破した110人のうち、欠席を除く約100人が参加。実戦などを通してプレーをアピールした。

 選手たちを見守った本田は「スポーツクラブはみんなのものだと思っているので、全員が自分ごとで、本気で良くしていく、盛り上がっていけるクラブを作りたい。皆さんが(チームと)関わり続ける、そして、関わっていると思える運営システムを維持し続けることだけは約束したい」と目標を口にした。

 ただ、今年はタイムスケジュールの都合で、選手は運営側で選ぶという。それでも、2年目以降は「皆さんの意見を反映して、投票制を中心にして進めていけたら」と改めて、みんなでチームを作っていく方針を示した。

 一方、プレーヤーとしては、昨年末にオランダ1部フィテッセをわずか1か月半で電撃退団。新天地は決まっておらず、フリーの状態が続いている。一部メディアでは、ブラジル1部ボタフォゴが獲得に乗り出したと伝えられているが「自分としては、以前から話しているようにヨーロッパでのプレーを望んでいる。移籍についてはしっかりと考えて結論を出したいので、現時点でイエスかノーかは言えない。いずれにしても、ボタフォゴが偉大なクラブの一つであることは分かっている」と明言を避けた。