新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(31)が保持する昨年「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の優勝トロフィーが3日後楽園ホール大会の試合後、変わり果てた姿で発見された。

 10日広島大会でSHO(31)とのV1戦を控えるヒロムはこの日、内藤哲也(38)と組んでタッグ前哨戦に出場した。ポップアップ式のパワーボムでSHOをリングから除外すると、孤立した本間朋晃(44)にトラースキックを発射。このアシストから内藤が本間にデスティーノをさく裂させチームは勝利を収めた。

 しかし試合後のリング上で悲劇が待っていた。勝ち名乗りを受けた直後にヒロムがリングサイドに目をやると、そこには真っ二つに壊れたトロフィーが…。どうやら場外乱闘でヒロムが振ったSHOがフェンスに激突した衝撃で、本部席にあったトロフィーが落下してしまっていたようだ。

 ちなみにヒロムは18年6月にBOSJを優勝した際にも内藤によってトロフィーを壊された(注・前年度覇者のKUSHIDAがすでに壊していたという説もあり)過去がある。意気消沈したヒロムは壊れたトロフィーに土下座。どうやら今回ばかりは無罪らしい内藤にエスコートされて退場した。

 それでもヒロムは「ショックな出来事があった…。ショックな出来事があったけど、今はそれどころじゃねえんだ! いやー、切り替えないと。切り替えが大事」と、間近に迫ったV1戦に集中。バックステージではSHOと対峙して「俺はIWGPジュニアヘビー級チャンピオンとしてお前のすべてを受け止める。その上で、勝つのは俺だ! 最高の試合をしようぜ、田中翔」と呼びかけていた。