【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】鳥取県の若桜鉄道で夢のSL運転を体験!

2021年04月27日 16時30分

若桜鉄道のSL運転体験に参加しました

 みなさんは子供のころ、「電車を運転してみたい!」と思ったことはありませんか? 最近はローカル線を中心に運転体験を行っているところが多く、夢をかなえることができるようになりました。

 電車だけでなく、「機関車を運転してみたい!」という願いもかないます。こちらは群馬県にある碓氷峠鉄道文化むらが運転体験を行っていて、私も参加したことがありますが、108トンの電気機関車が自分の手で動く瞬間は感動ものでした。さらに進化して、「SLを運転してみたい!」もかなう場所があります。そこで私も実際に運転してきました。

 その場所は、鳥取県を走る若桜鉄道です。開催時は毎回、すぐに定員になって、倍率も多い時は5倍になるほどの大人気体験。こちらのSLは無動力運転と言って、石炭や蒸気ではなく空気圧縮で走ります。操作や仕組みは普通のSLと同じですが、石炭をくべる必要がないため、素人でも比較的簡単に運転できる利点があります。

 運転体験はまず、乗務講習を受けることから始まります。運転の仕方やSLの構造について、図面や写真を見ながら学びます。私が参加した時は、参加者全員が生粋の鉄道ファンだったため、講師の方が「鉄道好きなみなさんには、釈迦に説法ですが…」と、基礎知識を申し訳なさそうに話す授業が逆に面白くて新鮮でした(笑い)。

 そしていよいよ運転です。駅構内にある約140メートルの専用線を2往復します。運転席に座っていざ操作しようとしますが、複雑な手順とたくさんあるレバーに、「あれ? どれから始めるんだっけ?」と、混乱状態に陥ってしまいました。さきほどの座学では、楽勝だと思っていたのに惨敗です。

 固まる私を見て、教官が優しく丁寧に教えてくれたおかげで、真っ黒な塊がゆっくりと動きだしました。客車から見える景色とは全く違いますが、のんびり眺めている暇はありません。SLはとにかく運転操作が忙しく、沿線から子供が手を振ってくれましたが振り返す余裕もありません。それでも2往復が終わったあとは、一大プロジェクトを終えたような、達成感があふれる気持ちになりました。これが“男のロマン”ってやつでしょうか?(笑い)

 ここで木村ポイント! 現在、SL運転体験は新型コロナの影響で休止中ですが、再開したらぜひ、他では味わえない体験をしてみてください。それでは夢がかなう若桜鉄道へ、出発進行~!

 ☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。

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