注目のデビュー戦は完敗だった。格闘技イベント「RIZIN TRIGGER 3rd」(16日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)で、大相撲の元幕内貴源治こと貴賢神(24)が関根〝シュレック〟秀樹戦で総合格闘技デビューを果たすも無念のTKO負けを喫した。

 1ラウンド(R)は相手の出方を見つつ圧力をかけた貴賢神。ローキックやパンチを受ける場面もあったが、強烈なパンチを顔面にヒットさせて下がらせたり、鋭いローキックを放つなど大器の片りんを見せた。

 だが2Rは相手にペースを握られる。序盤、タックルを仕掛けられて粘るも投げを打たれてテークダウンされ、一方的に打撃を受ける展開に。最後は亀の体勢になったところをパンチの連打からサッカーボールキック2発でレフェリーが試合を止めてTKO負けとなった。

 試合後、グラウンドの攻防での課題を露呈した貴賢神はガックリ。関根の「格闘技はね、暴力には負けん! 正義は負けない。プロレス最強! ボンサイ柔術最強! ベルウッドファイトチーム最強! 昭和最強!!」との歓喜の叫びを肩を落として聞いた。