格闘技イベント「RIZIN.29」(27日、丸善インテックアリーナ大阪)で、矢地祐介(32)が北海しゃぶしゃぶ湘南藤沢店店長で修斗世界ライト級王者の川名TENCHO雄生(30)に判定3―0で完勝した。

 1ラウンド(R)、矢地はジャブを放ちながら距離を取り、パンチを中心に攻める。強烈なボディストレートなども放ち、2度のタックルも潰してテークダウンを許さなかった。2Rは開始すぐに左のハイキックを側頭部に叩き込むことに成功。そのままバックを取り、決め切ることは出来なかったものの、そのままペースを握った。最終3Rも相手に組み付かれながらテークダウンは許さず、ひじ打ちを決めるなど相手を完全にコントロールした。

 相手を完封し判定3―0で勝利の矢地は「久々のマイクです!」。かつてのライト級主役もここ6戦で1勝5敗と輝きを失っていただけに「憧れの修斗のチャンピオンにしっかり競り勝てて、これから、少し光が見えたかと思います。これでビリケツだったのが1ランク上がったと思うんで、またチャンピオンクラスとやりたいです」と笑顔で復活を誓った。

 13日の東京ドーム大会でトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)に勝って王者となったホベルト・サトシ・ソウザを頂点に群雄割拠のライト級で再び中心となれるか。