【RIZIN】 朝倉海 爆発的成長の裏に“百獣の王”武井壮の存在

2020年07月10日 12時00分

朝倉海

 今度こそ頂点をつかめるか。格闘技イベント「RIZIN.23」(8月10日、神奈川・ぴあアリーナMM)で、修斗世界フライ級王者・扇久保博正(33)とのバンタム級タイトルマッチに臨む“最強兄弟の弟”朝倉海(26)が気合をみなぎらせている。自信の裏づけとなる爆発的成長のきっかけを与えたのは、あの“百獣の王”だ。

 朝倉海にとって雪辱のチャンスが到来した。昨年大みそかにはマネル・ケイプ(26=アンゴラ)と第2代バンタム級王座をかけて対戦。ところが2RでTKO負けした揚げ句、ケイプは新型コロナウイルス禍による大会休止期間中にベルトを返上し、米UFCと契約してしまった。

“勝ち逃げ”を許した悔しさは残るものの、空位の王座をかけて扇久保との対戦が決まり「大みそか以来の試合ですけど、強くなって帰ってきました。去年は最後に負けて終わったんで、早く勝っている姿を見せたいです」と意気込みを語った。

 RIZINが経営危機に瀕していることも明るみに出て、一層気持ちが高まっている。「苦しいっていうのは俺の耳にも入ってきているんで、ここが頑張るところ。RIZINに育てられたので、ここからは俺が逆に恩返しして引っ張る。そのために何としてもトップに立ちたい」と表情を引き締めた。

 勝利への追い風になるのが、リング外での活動だ。兄の朝倉未来(27)とともにユーチューバーとして活動する中で、最近は他業種の人間とコラボする機会が増えた。「ムチャクチャ刺激になる。各分野のトップを取った人に触れると新しい発見が必ずある」と語る。特に「考え方が一気に変わった」というほど影響されたのが、陸上・十種競技の元日本王者で“百獣の王”を自称するタレントの武井壮(47)だ。

「全ての動きに無駄がないんです。そして同じ動きをいつでも必ずできる。『再現性』がすごく高い」と分析。その上で「それって格闘技で重要なことなんです。例えば僕は『たまたま当たった』っていうのをなくして、偶然を必然に変えたいんです」と力説した。ラッキーパンチではなく、狙いすました打撃でKOを重ねるために高い再現性が必要というわけだ。

 そのための練習方法などのアドバイスも受けたが、具体的内容は「トップシークレット。絶対に教えられないです。でも確実に自分のプラスになってます」。また今大会の出場を見送った朝倉未のサポートを受けるとあって「セコンドに就いて一緒に対策してくれるのはプラスだし心強い」ときっぱり。百獣の王と最強の兄の援護射撃を得て、栄冠を手にする。