怪物・井上尚弥を質問攻めで〝丸裸〟 最後の王者バトラー擁する英国のメディアが見せた「本気度」

2022年06月28日 05時15分

日本外国特派員協会で取材を受けた井上尚弥(東スポWeb)
日本外国特派員協会で取材を受けた井上尚弥(東スポWeb)

 ボクシング発祥の地・英国がモンスターに熱視線を注いでいる。WBAスーパー、IBF、WBC世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29=大橋)が27日、東京・千代田区の日本外国特派員協会に招かれて記者会見を行った。今回の会見はWBO同級王者ポール・バトラー(33)を擁する英国のメディアが強く要望したことで実現。4団体統一戦へ向けた機運が高まる中、モンスターが質問攻めで〝丸裸〟にされた――。


 井上の会見には国内外のメディアが詰め掛け、オンラインでも生中継された。スーツ姿で登壇した井上は改めて年内の「4団体統一」の目標を掲げた上で「今の状態であれば、スーパーバンタム級は自分の中でベストな階級」と次なる挑戦にも言及。海外メディアからはボクサーとしての信念やキャリアに関する質問も飛び、モンスターに対する注目度の高さをうかがわせた。

 日本外国特派員協会の会見は、過去にフィギュアスケート五輪連覇の羽生結弦(ANA)や元世界女王の浅田真央さん、元メジャーリーガーの松井秀喜氏などが招かれている。同協会の関係者は「今、海外メディアは井上選手に大きな関心を示しています。次の対戦相手がいる英国メディアの関心が非常に高く(会見に)呼んでほしいとの強い要望がありました」とモンスターに白羽の矢が立った経緯を明かした。

 英国といえば4団体統一の対戦相手となるバトラーの母国だ。前述関係者によると、スポーツ系メディアや大衆紙のみならず、高級紙までもが井上の動向をチェック。いまやボクシング発祥の地では「モンスターとは何者か?」「いったい、どこに強さの秘密があるのか?」など、日本ボクシング界の最高傑作の話題に興味津々だという。

 この日、会見の司会を務めた同協会活動委員のジャスティン・マカリー氏は英ガーディアン紙の記者だ。冒頭20分を独占し、7日のノニト・ドネア戦の回顧、井上のボクシングキャリアのスタートから現在まで、父・真吾氏との思い出や1日のルーティンなど根掘り葉掘り質問。3団体統一王者の詳細な情報を、バトラー陣営がいる母国に発信しようとする姿勢をのぞかせた。

 会見の最後、記者から「いつも紳士的だが、ボクサーである前に人として心掛けているのか?」と問われると、井上は戸惑いながらも「紳士的に振る舞っているという感覚はなく、もともとの性格がたぶんこうなのかな…」と照れ笑い。退場時は大きな拍手がわき起こった。果たして英国をはじめとする海外メディアの目に、モンスターの素顔はどのように映ったのだろうか。

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