億単位に上る投資トラブルの渦中にある、お笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が〝フルボッコ〟を回避!? 木本は1日、書面でコメントを発表したが、そこには記者会見を回避するような文言もみられた。これは〝フルボッコ〟と言われたアンジャッシュ渡部建のようになるのを見越し、会見を回避したとみられる一方、今回の対応について「渡部より悪質」との声も上がっている。

 木本は1日、元所属事務所の松竹芸能を通じてコメントを発表。その内容は、今回の騒動がFX投資と不動産投資であり、仮想通貨投資ではないこと。資金を預けたFXトレーダーA氏と不動産投資のB氏とは代理人弁護士を通じて返金交渉中であることなど、これまでの報じられた通りの内容に終始した。かかわった人物や運用の実態についてはコメントを控えるとしている。

 気になるのは、当初開くとしていた会見を未定にしていることだ。

 ワイドショー関係者は「理由は事件の複雑性、他にも被害者がいるとの情報、またコロナ感染拡大という総合的判断としていますが、『会見を開いてもお答えできない事項が多く、何のための会見なのかと思われることも想定しています』というくだりが本音では」と指摘する。

 たしかに、投資トラブルの全容を説明するには、かかわった芸能人や運用の実態を答える必要がある。だが、それができないならば会見の意味がない。だとしたら、あえて開く必要はないというわけだ。

 あるお笑い関係者は次のように話す。

「不倫騒動で芸能活動を自粛していたアンジャッシュの渡部建が年末特番で復帰すると報じられ、あわてて会見を開いたことがありました。ところが、渡部の出演は番組の演出にかかわるので、どうしても答えられない。結果、報道陣から厳しい質問を浴び続けた会見は〝フルボッコ〟と言われ、イメージはダダ下がり。ある意味、木本は〝フルボッコ〟を回避したと言えます」

 ある意味で会見の代わりと言えるのかもしれないが、同日に「NEWSポストセブン」が、5時間にわたる木本の独占インタビューをネットに配信。その後に松竹芸能を通じて発表されたコメントの文面には、わざわざ「女性セブンにて単独インタビューにお答えさせていただいたのが今話せる全てです」という言葉が添えられていたが、これはかなりの〝悪手〟になりかねない。

「渡部さんの時も、週刊文春の独占インタビューに応じれば騒動が収束すると踏んでいたが、逆に他のメディアのメンツを潰すことになり、会見で厳しく追及される要因になってしまった。すでに木本さんに独占インタビューした出版社のあるスタッフとの深い関係が指摘されており、両者の利害関係を追及する動きまで出てきている。もし会見を開くことができても、木本さんにとってはかなり厳しい展開になると思います」(テレビ局関係者)

 さらにこんな声もある。

「渡部は『文春のインタビューがすべて』とは言ってないですから、これでは渡部よりも悪質に捉えられかねない」(前出のお笑い関係者)

 木本が発表したコメントでは、かかわった芸能人や運用の実態についての言及はなかった。今後の展開次第では、A氏やB氏への刑事告訴も視野に入れているという木本だが、騒動の全容が明らかになる日はやって来るのか?