早くも3Aに飲み込まれた岸田文雄新総裁 当選3回福田達夫氏〝厚遇〟に不満の声

2021年10月01日 11時50分

早くも言いなり!?(ロイター)
早くも言いなり!?(ロイター)

 3A(安倍、麻生、甘利)の独壇場だ。自民党の新総裁に就任した岸田文雄氏(64)が30日、党役員人事に着手し、大筋で固まった。要職となる幹事長には、甘利明氏(72)、官房長官に松野博一元文部科学相(59)を起用し、総裁選を争った高市早苗氏(60)は政調会長、若手の意見を集約した福田達夫氏(54)を総務会長に抜てきした一方、河野太郎行革相(58)は広報本部長に“降格”。党内は「3Aの言いなり」「閣僚人事では秘策がある?」と疑心暗鬼に包まれている。党改革について「若返り」を主張した岸田氏は自分を出せるのか? 

人事の内定情報が伝わるたびに党内にはどよめきが走った。フタを開けてみれば、論功行賞&3Aの威光が如実に表れた。

 甘利氏は総裁選で、麻生太郎財務相(81)とともに岸田氏を支えた。安倍晋三前首相(67)の支援を受けた高市氏とその支持勢力は、決選投票では岸田氏に一本化。福田氏は福田康夫元首相の息子で、総裁選が始まると当選3回以下の議員を集めた「党風一新の会」を結成。脱派閥の投票を訴えたが、自身は岸田氏を支援していた。

「甘利氏は金銭授受疑惑で大臣を辞め、不起訴処分となったが、スネに傷がある身。せっかくの新総裁の門出で、なぜ幹事長に起用したのか。高市氏は政調会長経験があり、新鮮味がないし、福田氏に至ってはまだ当選3回。総務会長はベテラン議員が務めるところで、SP(警護)付きの特別な役職ですよ」と党内からは不満の声が漏れる。

 また、麻生氏も副総裁に内定しているとあって、「金庫番を安倍、麻生両氏が抑えた。岸田氏は『聞く力』を売りにしていたが、自身の岸田派からは誰も党役員に入っていない。3Aの言うことを聞き過ぎで、収拾がつかなくなっている」(党関係者)

 3Aと対立した二階派からの起用はなく、河野氏も冷や飯を食わされたことで、報復人事にも映るが、閣僚人事はこれから。果たして岸田氏はこのまま3Aにのみ込まれるのか。それとも独自のカラーを出せるのか。

 人間の個性を60分類のキャラクターに細分化した「個性心理學」を1997年から展開する「一般社団法人個性心理學研究所」総本部の弦本將裕理事長が分析した。

 個性心理學の分析によると、岸田氏はバランスの良いキャラクターの持ち主だ。

 岸田氏は生涯リズムが「学習」(将来の実りに期待を込めて準備を開始している時期)、年運も「学習」と名誉運に恵まれた上、9月は「成果」(全ての物事が順調に発展する時)の月で勝負運も最高だったという。

 弦本氏は「1957年7月29日生まれの岸田氏は、今回がラストチャンスだったと思います。67歳からは『整理』(収穫する種をまく大地を掘り起こし、耕す時期)の生涯リズムに入りますから。晩年運は最高なんですけどね。『夢とロマンの子守熊』なので、国民に夢を与えてもらいたいと思いますね。数字にも強いし、思ったことは本音で話ができるので、国民にも分かりやすい政治をしてくれると期待しています」と語る。

「夢とロマンの子守熊」とは、正直な人で感じたことをそのまま口にする。おとなしい印象だが、付き合っていくうちに活発で元気のいい面が出てくる。苦労にも耐え、創意工夫の精神が旺盛で実行力も兼ね備えているという。

 個性診断カルテによれば、岸田氏の行動パターンは、何ごとも目標を決めてからでないと行動できない。期限を決められないと弱いものの、決められた目標はキッチリ達成するタイプだそう。本音を言うことで、人間関係を築き上げていくという。

 弦本氏は「岸田政権は3年は持ちます。2023年は『浪費』(体調もすぐれず、気力も衰える時期)の年になりますから苦労するでしょう。生涯リズムが67歳から『整理』に入りますので」と分析しているが、果たして…。

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