元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(30)がよもやの参院選出馬の急展開だ。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の立花孝志党首(54)は17日、参院山口選挙区補欠選挙(10月7日告示、24日投開票)にへずまの擁立プランを明かした。

 立花氏は会見で、「隠しても仕方がない」とへずまを同党公認で出馬させる方向で動いていると明言した。へずまは昨年、会計前に魚の切り身を食べた窃盗やTシャツが偽物だとクレームをつけての業務威力妨害などの罪に問われ、先月に懲役1年6か月、保護観察付きの執行猶予4年の一審判決に対し、控訴している。

 判決後、へずまは「人に迷惑はかけない。犯罪行為はしない」と宣言し、格闘技へのチャレンジを表明。19日には素人格闘技イベント「hatashiai」(東京・歌舞伎町)のリングに〝みそぎマッチ〟として、事件後、初となる表舞台に登場する。
 
 立花氏は昨年の都知事選でへずまに応援演説させ、逮捕後も相談に乗っていた。今年6月には「彼は気が小さいところがあって、(迷惑行為時は)一時的に病気でもあった。人に迷惑をかけているのに自分自身を止めようがないのは誰しもが経験することではないか。選挙に出るのも一つの手だ」と更生プランを話していたが、一審判決が出たことで早速動き出した格好だ。

 公職選挙法では禁錮以上の実刑にならない限り、立候補は可能だ。立花氏は「彼の地元愛(山口県)は凄い。選挙に出て、迷惑をかけたことを県民にお詫びすればいい」と話し、議員にしようとする気は毛頭なく、あくまで選挙の場を借りて、謝罪と更生したことをアピールするべきだと説く。

 立花氏は19日にへずまのみそぎマッチを会場で直接、見届ける予定。本当に改心したかを見極めたうえで、正式にオファーを送る考えだ。へずまのデビュー戦は、参院選出馬への〝査定マッチ〟となりそうだ。