ミュージシャンのGACKTが4日、X(旧ツイッター)を更新。ミュージシャンの長渕剛とイベント会社の法廷闘争について言及した。

 長渕のライブやファンクラブの運営を行うイベント会社・ダイヤモンドグループが長渕の個人事務所に対し、ツアー代金など約2億6000万円の未払いがあることが昨年報じられた。

 長渕側は支払いの督促をしていたものの、ダイヤ社側は支払う意思や資産がないことから、長渕側は破産申し立てをした。昨年12月に破産手続きをし、今年5月18日に東京地裁で債権者集会が開かれた。長渕は法廷で徹底的に争う姿勢を見せている。

 報道によれば、2024年のツアーの売り上げだけでも概算で10億円以上に及び、この売上金が主な争点となっているという。法廷闘争ではダイヤ社の杜撰な管理体制が明らかになっており、経理資料がほとんどない、法人口座には64万円しか残っていなかった。

 GACKTはこの経緯を報じる「NEWS ポストセブン」の記事を引用し「実はこの報道が出る前から、ボクの耳にはこの会社の話が入ってきていた」「今回の件を見ても、正直驚きはなかった」とこのトラブルを早くから認知していたことを明かした。そして「むしろ最初に思ったのは、【長渕さんでさえババを引くのか?】だった」と率直な感想をつづった。

 続けて「もちろん、今回の件の詳細や責任の所在については、司法の判断を待つべきだろう。ボクが気になったのはそこじゃない。芸能界という看板だけで生きている会社が、この業界には腐るほどある。だが、運営能力も財務管理も追いついていない。名前を聞けば誰もが知るような事務所でさえ、驚くほど管理が杜撰なケースは少なくない」と芸能界の事務所管理の実態の一端を指摘した上で「だから昨今のタレント、俳優、アーティストの事務所離れは、起こるべくして起きている。会社が大きいことと、会社に価値があることは別だ」と近年、所属事務所から芸能人が離れている一因を上げている。

 続けて「ボクも過去に何度かババを引いた。数億の未払い。他にも目に余る行動が多々あった。そんな事務所との契約解除をした翌月、事務所の脱税問題でボクまで巻き込まれることになった」と自身が巻き込まれたトラブルを明かした。

 こうした自身の過去のトラブルについて「本来なら、もっと早く決別すべきだった。だが当時の業界関係者の多くは、【今の事務所を離れるべきじゃない】と口うるさくボクに言っていた。今思えば、その言葉もまた、ボク自身の判断を鈍らせ決断を遅らせた」と振り返りつつ「結局はボク自身の勉強不足が原因。誰かのせいじゃない。見抜けなかったのも、決断が遅れたのも、すべてボクの責任」としている。

 さらに「ボクは昔から不思議だった。何十人も社員がいる。だが、プロジェクトが始まれば外注だらけ。だったら聞きたい。【その社員は何のためにいる?】そう思うことがいまだに多々ある」と現在の事務所やエージンエトのあり方を疑問視。テレビが圧倒的で、事務所の力が強かった時代とは違い「広告費はネットへ流れ、情報発信は個人でも出来る時代。ファンとの接点も直接持てる。にもかかわらず、業界の多くはいまだに古い構造のまま」と指摘。

 こうした問題について15年ほど前に業界関係者と話をしたというが「その当時、全員が口を揃えてこう言っていた。【とは言え、日本はテレビだから】だが今、その人たち自身が【ネットに食われた】と言っている。時代が変わったのではない。時代の変化を見ようとしなかっただけ」と自身の見解を示した上で、「芸能事務所も、アーティストも、タレントも、もっと経営を学ばなければいけない。人脈だけでは生き残れない。肩書きだけでは価値にならない。会社として価値を作れない組織は、これから容赦なく淘汰される」「ボク自身にも言えること」と課題を上げ「時代は、とっくに変わっている。変わってないのは、自分たちだけ」と結んでいる。