さわやかMCに意外な期待が――。フジテレビ系情報番組「とくダネ!」に代わって先月29日にスタートした「めざまし8」(月~金曜午前8時)は、初回の平均視聴率が6・2%と好調なスタートを切った。朝の情報番組初挑戦となったMCの谷原章介(48)は生放送をソツなくこなしたが、実はまだまだ隠し持っている〝武器〟があるという。

 22年間続いた「とくダネ!」の後を継いだ「めざまし8」がスタートした。先月29日の初回放送では冒頭で「とくダネ!」の最終回でMCの小倉智昭から「僕がいなくても絶対にいい番組ができると思いますので、皆さん、応援してあげてください」とエールを送られたことに言及。谷原は「本当に温かいお言葉をいただいて、すごくうれしかったのと、身が引き締まるといいますか」と話した。

 さらに新番組が〝とくダネチーム〟で編成されていることを紹介。「一緒に頑張って、皆さんに愛される番組を作っていきたい」と〝優等生発言〟も飛び出した。芸能関係者の話。

「谷原は情報番組のMCは初めてですが、『王様のブランチ』や『パネルクイズ アタック25』など、司会の経験は豊富。フジテレビはその進行力を買って起用したのです。特にさわやかな存在感と落ち着いた低音ボイスは朝にピッタリ。初回もソツなくこなしてくれて、関係者も安堵していますよ」

「とくダネ!」の前4週平均は5・9%だっただけに、初回6・2%なら及第点。さらに、同時間帯の新情報番組「ラヴィット!」(TBS系)が2・7%と、前4週平均3・5%から大幅に数字を落としていることを考えれば、幸先の良いスタートを切ったともいえる。

 一方、業界では谷原の〝違う楽しみ方〟もあるようだ。情報番組では芸能人の不倫など、スキャンダルを扱うことも少なくない。谷原は3男3女の父親であることで知られているが、実は妻とは〝デキ婚〟だった。

「谷原さんは番組やインタビューで気さくに何でもしゃべる。それこそ自身がデキ婚で、事務所や親族に怒られたエピソードを笑顔で明かすこともある。ただ、せっかく面白おかしく明かしてくれても、イメージを大切にする事務所サイドが『デキ婚の部分は全カットしてください』と要求してくるそうです。でも『めざまし8』で本人がしゃべったら、生放送ですからカットできない。うっかり自らタブー解禁する可能性はありますよ」(テレビ関係者)

 飾らない谷原は1日放送の同番組でも、教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹氏にブッこんだ。

 女子空手の東京五輪金メダル有力候補、植草歩選手(28)が、師匠で全日本空手道連盟の強化委員長の香川政夫氏から顔面を竹刀で突かれるなどのパワハラを受けたと告発。その流れで谷原は尾木ママに次の質問をぶつけた。

「尾木ママは教育の現場で竹刀とか使われますか?」

 まじめな顔で聞かれた尾木ママは、引きつりぎみの笑いを浮かべながら「そんなの使うわけない」。それでも谷原はひるまず「意外と優しそうなのに、ダメなのよ!みたいなことはしない?」と右手で竹刀を振り下ろす仕草を見せながら畳みかけた。

 これに尾木ママは「それはあり得ないわよ。怒るときは言葉で十分。あとは気迫」とキッパリ。2人のやりとりにはスタジオからも笑いが漏れた。

 当初、前任者に比べて「アクがない」と言われた谷原だが、この調子でいけばすぐに名物MCになれそうだ。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)