大阪市を2025年に廃止して、4特別区を新設する「大阪都構想」の住民投票(11月1日投開票)の告示から初の週末を迎え、反対派のれいわ新選組の山本太郎代表(45)が18日、大阪市のJR京橋駅前で街頭演説を行った。

 演説開始直後、女性が何かを訴え乱入するハプニングもあったが、落ち着いて対応した山本氏は「大阪市が持っている権限や力、お金を府がむしり取るカツアゲ、ネコババ。大阪市民にメリットはない」などと改めて反対を主張。「白票や不参加では賛成しているのと同じ。住民投票に行って、反対してほしい」と求めた。

 告示から約1週間が過ぎたが、本紙が手ごたえについて聞くと「どこに行っても都構想を説明できるという人が少ない。中身を分からないまま投票日を迎えるのが一番まずい。(活動を通じて)『そういうことやったんか。初めて分かったわ』と言ってくれる人もいました」と一定の手ごたえを感じている様子。今後も投開票日まで大阪にとどまり〝ゲリラ街宣〟で訴え続けていく予定だという。

 この日は推進派の大阪維新の会と公明党も大阪市の梅田、難波、天王寺の3大繁華街で街頭演説を開催。公明党は山口那津男代表(68)が来阪する熱の入れようで、維新の松井一郎代表、吉村洋文代表代行とともに支持を訴えたが、山本氏は「何者が来ようと関係なく、私たちは淡々とやるだけ」と笑い飛ばした。