落合監督も認めた名古屋名物アナのドラゴンズ愛 根尾と石川昂〝引き当てた〟滝行を今年も敢行!

2020年08月01日 11時00分

名古屋では知らない者はいないCBC〝名物〟若狭敬一アナウンサー。ドラゴンズ愛は本物だ

 中日ファンに最も愛されている報道関係者といえばCBCテレビの若狭敬一アナウンサー(44)だろう。ドラゴンズ応援番組「サンデードラゴンズ」(CBC・毎週日曜午後12時54分~)の司会も15年目に突入。ドラゴンズの生の情報をファンに伝え続けてきた。あのオレ流にも認められた若狭アナの熱い熱い〝ドラゴンズ愛〟に迫る――。

 若狭アナは2006年から「サンデードラゴンズ」の司会を担当。今年4月に15年目に突入した。「最初は好きな野球に携われて単純にうれしかったんですけど、今はチームの近くにいるからこそドラゴンズの情報を皆さんに伝えたいという気持ち、使命感の方が強いですね」。番組の進行だけでなく、中日ナインとの幅広い交流を生かした取材力にはドラ番記者からも一目置かれている。

 そんな若狭アナの代名詞となっているのが滝行だ。実は13年から17年まで若狭アナがドラフト当日に取材に行った1位指名候補選手が5年連続で中日入団とならなかった。そのためCBCには視聴者から「若狭を幽閉しろ」「どこにも行くな」という声が…。

 そこで18年と19年のドラフト前に名古屋市内にある倶利加羅不動寺で滝行を行い、ドラフト当日は取材に行かず社内で待機。すると18年には根尾昂、19年には石川昂弥と与田監督が2年連続で1位を引き当てた。あまりの〝滝行効果〟に倶利加羅不動寺には某球団から「中日関係者しか滝行はできないんですか? うちもドラフトのクジ運が悪いので滝行できませんか」という問い合わせまであったという。

 3月には今季の中日V祈念のため落差40メートル超ある三重県の大日滝で滝行を行った。水温5度の雪解け水を浴び、凍えそうになりながらドラゴンズ優勝を祈ったのだが、開幕が3か月遅れとなったことでオンエアされたのは真夏日の6月。「視聴者の皆さんからは(冷たさが伝わらず)涼しそうだといわれて少し不本意でした」と苦笑いの若狭アナたが、それでもドラゴンズのためなら体を張ることを惜しまないその姿勢は多くの竜党から愛されている。

 中日担当アナウンサーとして忘れられない瞬間がある。11年、中日がリーグVを決めた後のビールかけ。生中継で落合博満監督からこう声をかけられた。「若狭、おまえだけだな。うちが優勝するって言い続けたのは」。この年はヤクルトが独走し7月終了時には9ゲーム差。ファンの間でも逆転Vは絶望視され、ある中日OBは「今年のドラゴンズの優勝はないでしょう」と発言した。球団は9月に落合監督の退任を発表。事実上の解任だった。それでも若狭アナは番組の中で常にドラゴンズを応援し、優勝すると言い続けていた。オレ流はそれをしっかりと見てくれていたのだ。

「ビールかけをレポートするときは1年間の選手との距離感、関係性が全部出てくるものなんですよね。シーズン中に取材したものがそのときは生きなかったとしても、関係性を構築してきたことによってあの20分足らずの間に一気に出てくるものがあるんです」

 コロナ禍の影響もあって現在、監督や選手に直接、話を聞くことはできなくなっている。伝え手として、もどかしい日々が続くがそれでも選手たちを信じる気持ち、チームを応援する熱意は中日ナインにもファンにもきっと届いているはずだ。

「ビールかけやりたいですよね。9年ぶりのビールかけを夢見て毎日ドラゴンズを応援しています。ケガ人さえ出なければ10月、11月に一気にまくってくれるんじゃないかな」という若狭アナは最後にこう断言した。「優勝するのはドラゴンズです!」

 わかさ・けいいち 1975年9月1日生まれ。岡山県出身。名古屋大学経済学部卒業。1998年にCBCテレビにアナウンサーとして入社。2006年4月から「サンデードラゴンズ」の司会を務める。ニックネームは「おしゃべりメガネ」