東京映画記者会(東京スポーツ新聞社など在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ「第63回ブルーリボン賞」の各賞が23日に決定。主演男優賞には俳優の草なぎ剛(46)が初めて輝いた。

 草なぎは「やりましたね! サンキューベリーマッチョ! 選んでいただいてとてもうれしいです」といつも感謝を表す時に使用するダジャレフレーズで喜びを表した。

 映画ではトランスジェンダーの凪沙役という難しい役どころを演じ切った。

「トランスジェンダーの役も初めてだったので、分からないことが多いのが当たり前だと思ったので、あまり難しく考えずに自分が最初に受けた大きな感動を役にするにはどうしたらいいか、というのが最初から最後のテーマでした。多分普通だとすごく考えちゃうんですけど、そうすると、すごく頭でっかちになっちゃって、なんか面白くないなと思って。本当に自由に、思うがままに演じました」と振り返る。

 新たな芸能活動を行動を共にする、香取慎吾や稲垣吾郎にも役者としての成長をほめられたそう。「慎吾ちゃんは『(凪沙の芝居に圧倒されて)もう演じるのを辞めようと思う』と言ってくれて。吾郎さんも『いままで見たことない剛だね』と。自分でも次のステージに向かえる自信ができました」

 芝居は「感情のキャッチボール」と草なぎ。現在はNHK大河ドラマ「青天を衝け」で徳川慶喜役を熱演中。「大河ドラマ、初めてなんですけどすごいんですよ。(衣装とかもセットも)全部、本物。『すげー!』って」と無邪気に笑った。