演歌歌手の北山たけし(46)、大江裕(31)からなる演歌ユニット「北島兄弟」が7日、東京・中野ZERO大ホールでコンサートを行った。

 北島兄弟としての全国ツアーは今年は春から開催する予定だったが、コロナ禍でほぼすべてが延期・中止。この日は2月以来というコンサートとなった。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため入場者を制限。その中で集まった600人のファンの前で北島兄弟のヒット曲「2ブラザー」から9月に発表した最新曲「東京」。師匠・北島三郎の名曲を歌い継ぐカバー曲や、北山の最新曲「龍神海峡」、大江の最新曲「泥んこ大将」など全25曲を熱唱した。

 北山は「久しぶりの公演。今年歌うことができなかった思いと、コロナを吹っ飛ばすくらいのパワーを、来てくださった皆様に届けられるようにとステージに立ちました。久しぶりにお客様の顔を見て、生で歌えることの幸せを感じ、胸がいっぱいです」と笑みを見せた。

 また、大江は「会場に響き渡る大きな拍手。お客様からたくさんのパワーをもらいました。僕たち歌手は、ステージで歌えない日が続きましたが、これまで歌手を応援することを生きがいに楽しんでくれていた皆様も、同じように我慢の日々が続いている。笑顔になってもらえるような時間を兄さんとお届けできたかなと思います。こうして歌わせていただけることに感謝です」とファンに頭を下げた。