AKB48の宮崎美穂(28)が14日、東京・秋葉原の専用劇場で卒業公演を行い、14年半のアイドル人生を終えた。

 アイドル最後のステージは「長い光」で幕開け。3曲目には初めて選抜入りしたシングル「大声ダイヤモンド」(08年10月)をセンターとしてパフォーマンスした。

 冒頭MCで宮崎は「最初から客席で泣いている(ファンの)顔があって、もらい泣きしそうになった。今日限りのアイドルとしての姿をぜひ目に焼き付けてくれたらなと思います」と語った。

 2007年に加入。指原莉乃らがいた5期生最後のメンバーで、バラエティーで存在感を発揮してきた。

 ユニット曲で一番好きだという「嵐の夜には」では、後輩の下尾みゆ、谷口めぐ、村山彩希と一緒にセクシーさを見せつけた。歌唱後、宮崎は下野に「歌詞間違えた?」と鋭い指摘。下尾が「卒業公演で緊張して…」と話すと、宮崎は「いや、私の卒業公演だから!」とツッコんで笑わせた。

 アンコールでは、千鳥柄のドレス姿で登場。卒業スピーチでは「AKB48に14歳で加入して28歳。人生の半分を捧げてきた。つらいこと、大変なこと、悔しいこともいっぱいあったけど、宝物になったのはメンバーとの出会いです。卒業したメンバーも含めて私と出会ってくれた全員に感謝したい。いろんなことを犠牲にしたけど、学生時代の青春もすべて捧げてこれた。やり残したことは一つも一つもない! やりたいことは全部やれた」と言い切った。

 メンバーやスタッフに感謝を口にした後、改めて伝えたのは〝会いに行くアイドル〟としてファンへの思い。宮崎は「すごく近くに感じていた。AKB48のファンは家族みたいに距離が近い。何かあるときは支えてくれたり、すごく近くて必要不可欠な存在です。支えがなければ、こんなステキなドレスで卒業できなかった。14年間、本当にありがとうございました」と頭を下げた。

 けっして〝神7〟に選ばれる中心メンバーではなかったが、グループイベントではMCを務め、笑いを取るなどバラエティー担当としてなくてはならない存在だった。

「14年間、頑張ってきた自分にもお疲れさまでしたと言いたい。しんどいな、順位をつけて悲しいなとネガティブな気持ちになったこともあるけど、乗り越えてきた自分にお疲れさまと言いたい」

 今後については、韓国で活動する意向だ。2018年にAKB48グループメンバーが多数参加した日韓合同オーディション番組「プロデュース」への出演をきっかけに夢を抱くようになり、挑戦を決めた。

 宮崎は「後悔しないように生きたい。卒業してからもファンの方に会える機会も絶対に作る。もう決まってるのもあるので、これからも支えていただけたらと思います」と呼びかけた。