フジテレビの“カトパン”こと加藤綾子アナウンサー(30)の退社報道をめぐる騒動が、局内で思わぬハレーションを起こしている。同社の亀山千広社長(59)が加藤アナの9月退社報道を即、断固たる態度で否定したのは本紙既報通り。ただ否定を強調するあまり、加藤アナとの蜜月ぶりを示すエピソードまで明かしたことが、他のフジ社員たちに、とんだ“えこひいき”の疑念を抱かせてしまった。

 15日に勃発したカトパンの退社騒動は、鎮火させたいフジテレビの意向とは裏腹に、拡大の一途をたどっている。

 17日には、加藤アナがレギュラー出演している「めざましテレビ」生放送中に、天下のSMAP・木村拓哉(42)まで退社について本人に直撃したから驚きだ。

 18日公開の主演映画「HERO」のPRのため出演したキムタクは、倉田大誠アナ(33)から「加藤アナは、ある野望を持っているんですが、何だと思いますか?」と振られ「フリー?」と加藤アナに向けて口走ったのだ。タイムリーな反応に加藤アナも驚くばかりで、声も出なかった。

 退社騒動は、報道が出た当日、亀山社長が定例会見で「10月1日に番組を見ていただければ、加藤はいつものようにフジテレビのアナウンサーとして座っていると思います」と完全否定。「めざましテレビ」の降板も併せて否定した。

 あるフジ関係者は「社長は『ない』と言っていましたが、局内は半信半疑です。でも、あの会見では加藤の退社以上に思わぬことが発覚し、みんなビックリしています。そっちのほうが注目の的ですよ」と強調した。

 フジ社員が心底驚いたというのは、亀山社長と加藤アナが「メル友」だったことだ。会見の中で、亀山社長は加藤アナから「社長が知る前に大変申し訳ございません。自分が思い当たる節がないのに、何で出るのか、私が一番ビックリしてます」とのメールが送られてきたことを明かした。

 さらに亀山社長は、加藤アナとの間で「辞める場合は最初に相談する」と約束をしていることも告白。電話で加藤アナに「そのルールは、まだあるよね」と聞いたところ「ありますよ」と返答があったエピソードまで語って、否定してみせた。

 亀山社長としては、加藤アナとは信頼関係で結ばれており、退社は絶対にないということを強調したかったのだろうが、前出の関係者は「さすがに多くの社員が、ひっくり返っていますよ。加藤が社長のお気に入りだったことは知っていましたが『加藤と社長はメル友だったのかよ』って。幹部社員ならともかく、いち社員が社長とメル友なんてことは、めったにないケース。もちろんアナウンサーも例外ではなく、社長と気軽にメールできる人は、かなり限られるはず」。加藤アナはフジ、いや女子アナ全体でも屈指の人気を誇るが、フジ社員としては、まだまだ若手の域を出ていない。片や亀山社長は1300人以上の社員を率いる大企業のトップ。多忙を極めており、全社員と気軽にメールする時間などないだろう。

 別のフジ関係者は「社長が加藤とメル友だとバラしたことで、逆に加藤の立場は難しくなるかも。加藤は義理堅い人間なので絶対にしないだろうけど、何かあると社長にチクられるんじゃないか?と変に勘ぐる人間が出てきてもおかしくない。局内での衝撃は、それぐらい大きかった」とも漏らす。

 亀山社長のメル友告白により、逆に加藤アナはフジに居づらくなってしまったかもしれない。