YouTubeチャンネル「令和の虎」をライバル視するYouTubeチャンネル「令和の龍」が18日、第1回を配信した。志願者をジャッジする龍役に競合番組「REAL VALUE(リアルバリュー)」でチェアマンを務める起業家の溝口勇児氏がサプライズで登場し、ビジネス系YouTube界は戦国時代に突入した。

 令和の虎は2000年代前半の人気テレビ番組「¥マネーの虎」をモチーフに自身も虎として出演した岩井良明氏が18年にYouTubeで開始。登録者数は150万人を超え、本チャンネル以外に派生チャンネルが次々と立ち上がる人気コンテンツとなった。岩井氏は一昨年死去し、武田塾創業者の林尚弘氏が二代目主宰を務めている。

 令和の虎と2強を形成するのは、堀江貴文氏、三崎優太氏、溝口勇児氏が一昨年に立ち上げたリアルバリューだ。マフィアと呼ばれる経営者らが志願者をジャッジする構成は令和の虎と同じで、150万人以上の登録者を抱える堀江氏と三崎氏のYouTubeで相互配信されていたが、溝口氏と三崎氏が決裂する騒動があった。

 令和の龍の立ち上げ経緯はワケありだ。令和の虎の運営会社社長だったズッキーこと鈴木康一氏が昨年退任し、経営や運営を巡るトラブルが表面化。龍の初回配信ではズッキー氏への支援を表明していた溝口氏が出演しただけでなく、番組の企画・編集にも協力していることが判明。主宰はリアルバリューマフィアの小塚祥吾氏が務めたほか、ドットコン開発者で経営者の小澤辰矢氏やトモハッピー氏、青木康時氏ら元虎やマフィアが脇を固め、さながらリアルバリューと令和の虎の混成軍ともいえる顔ぶれとなった。

 小塚氏はXに「憎き『令和の虎』を倒せるのも私しかいない。林さんをはじめ、令和のモブ虎のやつらは震えて待てよ。令和の虎へ。首を洗って待っていてください」と宣戦布告したことで、虎側もヒートアップ。虎でプロ競馬予想家の平出心氏は、龍の志願者フォームから個人情報が流出したと告発し、ズッキー氏が謝罪に追い込まれる騒動もあった。

「令和の龍は絶対に許さない」と憤る虎がいる一方、共存共栄を訴える虎もいる。今後、虎が令和の龍に出演した場合は、令和の虎を出禁とする方針だ。全面戦争でつぶし合う事態となってもおかしくない状況で、リアルビジネス界と同様、熾烈な生き残り競争となりそうだ。