セ・最下位に沈む阪神は26日の楽天戦(甲子園)に0―1で敗れ2連敗。0―0の9回、守護神・岩崎が決勝点を献上し、7回3安打無失点に抑えた先発・ガンケルの力投も水の泡と消えた。

 今季の阪神を象徴するような試合展開だった。打線は5安打無得点と沈黙し、今季12度目のシャットアウト負け、15度目の1点差負けを喫した。今カードは3戦合計でわずか2得点。投手陣たちの奮闘を打線が見殺しにするゲームばかりが続いている。

 さらにこの日は、ジェフリー・マルテ内野手(30)が右脚のコンディション不良で登録抹消。長期離脱も濃厚な状況で、チームはこの苦境の中、改めて打撃オーダーの再編成を強いられる形になった。

 本来ならば、マルテの代役として一軍昇格が期待されたのが来日2年目となるメル・ロハス・ジュニア外野手(32)。二軍戦では7試合に出場し打率3割6分、1本塁打、8打点と好調だったのだが…。間の悪いことに、ロハスは首を寝違え、ファーム・鳴尾浜で別メニュー調整を余儀なくされていることが判明。一軍昇格も見送られる形となった。

 そんなロハスに対し「試合中にスライディングで痛めましたとかじゃなく、寝違えだなんて…。おーい、と思ったよ…」と球団関係者はトホホ顔。井上ヘッドも「異国から〝出稼ぎ〟に来てるんだからもう少し頑張りなさいよと。外国人選手だとかは関係はなく、チームにいい風を吹かせてくれる(別の)選手を使いたい」と表情を曇らせる。

 一つの問題がようやく解決に向かったと思いきや、すぐさま新たな問題が発生する。悪い流れをいまだに断ち切れずにいる矢野阪神の〝インケツ状態〟はいつまで続くのだろうか――。